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幼稚園から絵本を抱きしめて喜々として帰っていた頃を懐かしみながら、

今朝もひもとく。

ロシア文豪トルストイ作 「おうさまのしゃつ」。

柔らかい色彩で吸い込まれそうな伸びやかなタッチの絵で繰り広げられる。

表紙を開けるや「重い着物が体を妨げるように、富もまた心の動きをさまたげる」

――トルストイ

王者と貧乏のモラルの物語であるが、何ら明確な意見は出されていない。

トルストイの自由学校論を踏まえた教育方針なのだろうと解説される。

「金持の満足は、貧乏人の涙によって得られる」

樹冠の揺らぎをカーペットに、

蝉時雨やまぬ癒しの森?の我が家に、午後から来客だ。

冷菓はできたし、前菜もちょっと凝ってみようと心踊る。