朝の目覚めが楽しみなほどに読み続けた本も今日で終る。

フィックションなので読者も生き生きとその中で遊ぶことができたのだろうか。
それだけ魅了されたのは何だったのだろう。

「訳者あとがき」にザレンビーナがこう書いていた。

―――子どもたちのために書くこと。
それは子どもたちのためだけではないのです。
子どもたちはやがて大人になっていきます。
けれども、大人になっても、
その心の中には子どもであるじぶんが生き続けています。
子どもたちがやがて大きくなって、
その心の中には子どもである自分が生き続けているのです。
子どもたちがやがて大きくなって、
暖かくひろい心を持ったひとでいられるように、
すべての人達の平和を希むひとでいられるように、
子どもたちには物語が必要なのです。
ひとつの家族、ひとつの国のためではなく、
地球そのものの家が、わたしたちには必要なのですよ。――――
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珍しく真夜中に目がさえた。
幸いにナイトテーブルに「ちび物語」があり、
穏やかに、優しく、美しい文章に誘われ、
柔らかい眠りについたのは勿論である。
まるでこんな時に読むための本であるかのように。

ポーランド児童文学を代表する作家の一人で、
優れた詩人でもある女流作家エバ・シェルブルグ・ザレンビーナの
作品である「こよなくいとしいものたち」。
作者の幼年時代に愛した動物たちの思い出を
レーニャという女の子を主人公にして書いた短編集が「ちび物語」という題で、
日本でも訳が出ていると知り手元に持つことができた本だ。
細やかな、優しい行き届いた文章に引き込まれていった幸せな空間。


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急に足が一歩を出せなくなった。
朝日を浴びながら植木に水かけをした後のことだ。
痛くて腰が立たず、一歩も踏み出せない。
それでも、計画の一つ、写真整理にかかったが、

終わった時は呼吸さえ浅くしかできない。
体も心も硬直していくのがわかる。
じっとベッドに横になっても辛い。

そして翌日、慌てずしてゆっくりゆっくり

評判の良い整形外科へ出向くや驚く。
なんと、いっぱいなのだ。
その中で一人院長が飛びまわって応診している。
思わず「すごいエネルギーですね。

「お疲れ様です」と言ってしまい笑顔のアイコンタクト。
初診の私にもアイスブレイクができた。

まさか、まさか、生涯の内にここに来院するとは夢にも思わなかった。
ゆっくりではあったが、帰りは初秋の風と日差しを感じ軽快に帰ることができた。

我慢すればその内に……と思う私を見事に

一転させた事柄だ――痛みは我慢するものではない――

院長は言った。
「痛みは我慢するものではない、何かあったらいつでも電話ください」
言葉のバワーの大きさを身を持って感じいった。

TVのある番組でペインクリニック、メス手術、

内視鏡手術での医師のバネルリスカッション風なのがあったことを思い出す。

院長と話してる時頂いたプリントの一部を紹介しよう。
「体の一部に痛みがあると、その周囲の筋肉が収縮して血流が悪くなり、

血流の悪い場所には発痛物質が生まれ、

さらに痛みを持続させることにつながります。

こうした循環を神経ブロックで一度完全に止めてしまうことで、

何年も続いた慢性の痛みがすっかり消えてしまう例も多くあります。

また、痛みが消えている間に体の状態が回復することも期待出来るので、

総体として痛みの解消に向かうことができるのです。」
また「痛みを感じている時間が長いほど、

その記憶が体内に強く残り、その後も痛みに悩まされることになる」