20年振りに会う友、やっと今日 予定が取れた。

賑やかな新博多駅から、行くこともなかった福間、宮田方面。
珍しい風景に見とれながら駅に着くと、その友は車横付けで待っていた。

会った二人には20年の空間は要らなかった。

新築の大きなご自宅まで迎えられ、その穏やかな自然に包まれたたたずまいに見とれてしまう。

花をいっぱい付けた大木の椿や、他 歴史を重ねた木々が、堂々と門まで続く。

見下ろす風景は、田園の向こうの山並みが下に見えるほどの高台の村。
満開の梅が田園の合間合間にいい枝振りを見せている。

まるで神々が住んでるかのようだ。

「山の米」は美味しいからと、今度 送って下さるという。
楽しみだ。

こんなに穏やかな田園風景を見るのは、久々であった。
冷たい雨が一日中降り続く。

虫達も首を出してはみたものの、まだまだ自分達の世界ではないと、首すくめたものでしょうか。

人もこのように、あるがままに、自然体であるといいなぁ。
みんな無償の微笑みで、触れ合えるだろうなぁ。

思い付く方に手紙二通。
こんな静かな雨の日は、心も深く静寂である。

十数年前に読んだ、矢絣模様の表紙が目にとまり、本棚より取り出して読む。
随筆「きもの春秋」
小石原 好子著

着物が好きで、お琴をしてる上でも必要と、着付け教室にも通い、短時間でスイスイ着て出かけていたのだが。
箪笥にびっしり入った着物を思い出しつつ、興味深く読んでいく。

春には紬の着物に染め帯を締め、楽しんでみたい衝動にかられる。
福岡に住んで40年近く、初めて聞く 郷土料理に興味いっぱい。

昔は祝いの席や葬儀の席では、近所同士で材料を持ち寄って料理していたという。

持ち寄った根菜類を一つにして煮た、思いやりの料理「博多だぶ」。

祝いの席では鶏を入れ、
喪の席では昆布出しにするという。

なんと響きのよい
「博多だぶ」。