【バレエ】DANCE SPEAKS感想。 | ヅカヲタNのブログ。

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好きなものが沢山ある人のブログです。

絶賛月組公演中ではございますが、

本日は・・・、

『DANCE SPEAKS』

観てまいりました!

 

 

 

 

 

 

なので本日は、

感想を書いて行きたいと思います。

※以下、ネタバレを含みます。

閲覧にはご注意くださいませ・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

スターダンサーズバレエ団

東京芸術劇場プレイハウス

『DANCE SPEAKS』

 

 

 

 

この演目は、

トリプルビルのような感じで、

①セレナーデ

②マラサングレ

③緑のテーブル

という3つの異なる作品が上演されました。

 

 

 

 

 

開演前には、

総監督の小山恵美さんからお話がありました。

そのお話も交えつつ書いて行きたいと思います。

 

 

 

 

 

◆セレナーデ

 

ジョージ・バランシン振付の作品。

曲は誰もが聴いた事がある、

チャイコフスキー“弦楽セレナーデ”。

(昔、この曲でオー人事っていうCMありましたよねw)

 

 

バランシンがアメリカでバレエを教える為に振り付けた・・・という説明が小山さんからもあったのですが。

ストーリーがあるというよりも、

「バレエってこうだよ!」「こういう技があるよ!」みたいな作品だと感じました。

 

 

途中、1人の少女が倒れる場面があるのですが、

実際にお稽古中にあった出来事をそのまま残したと小山さんも言われていました。

 

 

衣装も派手な飾りがあるとかではなく、

レオタードに白いロマンティックチュチュのみ。

髪型も、シニヨンではなく夜会巻きでした。

 

 

コールドの美しさにうっとり見入っていると、

渡辺恭子さん演じる少女が倒れてしまうんです。

そして髪の毛も綺麗にほどけるのが印象的でした。

(一瞬、え?トラブル?演出?と分からなくなるほど・・・)

 

 

そして、男性ダンサーが出てき〜の、

パドドゥ、パドトロワ、パドカトル・・・

 

 

流れるように進んで行くんですけど、

もう、渡辺恭子さんの美しいこと!

 

 

恭子さんだけ、重力のない世界にいるかのような・・・

夢を見ているような美しい作品でした。

 

 

 

 

◆マラサングレ

(直訳:悪い血)

 

キューバの歌手、ラ・ルーペへのオマージュ作品。

歌の入った音楽に乗せて、彼女の人生を描く作品です。

 

 

 

観る前は「コンテっぽいのかな・・・理解できるかな」と不安に思っていたのですが、想像以上で凄く良かったです!!!

 

 

小山先生が「挑発的であったり、卑猥であったり・・・」と冒頭に説明していたラ・ルーペ。

 

 

ラテン感あふれる音楽にのせて、

ダンサーが熱く踊る様には引き込まれました・・・!

 

 

男性ダンサーの衣装は上半身裸なのですが、

女性ダンサーの衣装がとにかく衝撃的で!

 

 

黒のビキニに薄い肌色のトップスという・・・

その恰好で挑発的な動きを沢山するのですが、

もうめちゃくちゃ格好良くて!!!

 

 

ラ・ルーペの音楽も相まって、

卑猥というよりも、

情熱的で・・・

なんか明るいんですよね。

 

 

語彙力がなくて本当に申し訳ないのですが、

とにかく楽しくて楽しくて。

観て良かったと心から思いました。

 

 

 

 

 

◆緑のテーブル

 

この作品を上演すると先生から聞いて、

速攻チケットをお願いしました。

絶対に絶対に観ておきたかった作品です。

先生にチケットをお願いした時は、

まさか世の中がこんな事になってしまうなんて、

思ってもいませんでしたが・・・。

 

緑のテーブルは、第一次世界大戦の影響を受けて作られた作品。The Green Table=国会等の机、を表しているんです。

 

国会で「ああでもないこうでもない」と、話し合いをする紳士たちから始まり、軍に召集される若者、残された女たち、戦い、戦争で利益を得るものたち・・・

そして、いつもそのすぐ近くに「死」が存在している。

(〇〇は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!そのものと言いますか)

 

 

出演されている先生がリハーサルの時に、

「すごく細かく決まり事があって・・・」

と言っていたのが印象的でした。

 

 

バレエって、ダンサーによって結構個性が出るじゃないですか?

この人のオーロラ姫はこう!この人のオデットはこう!みたいな。

 

 

でもこの作品では、

そうした“個性”を出してはいけないのだなと。

なぜなら、「伝えたいメッセージ」が存在するからなんですよね。

 

 

ダンサーの皆さまが、

それぞれの役の持つメッセージを理解して、

舞台上に存在して下さるからこそ・・・

胸にズシン・・・と、

来ましたね・・・

 

 

 

 

ポスタービジュアルにもなっている黒服の紳士たち。

 

皮肉たっぷりに描かれていて。

意見を交わし合いながらも、

胸元にはピストルを忍ばせていたり・・・

全員仮面をつけていたり。

 

 

全場面印象的だったのですが、

特に印象に残ったのは、

 

 

軍から召集がかかり、

愛しい恋人や息子を見送る場面。

 

 

それしか生きる術がなくなった女性たちが行きついたのか、売春宿の場面・・・

 

 

もう、昨日まで宝塚でパーリナイしていた私には、

刺激が強すぎました・・・

 

 

でも、本当に色々考えさせられましたし、本当に本当に観れて良かったと思いました。

 

 

 

 

 

そして、こうした作品が

上演され続ける事の意味も感じました。

 

 

 

まだ観たことがないという方が居たら、

ぜひ1度は観てみていただきたいです。