青春ドラマの見過ぎか!!
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《マイストーリー》 37
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《マイストーリー》 38
角棒で殴られた夜
私の父は、昭和13年生まれ。
存命なら、82歳の父。
厳しくて、怖い父が帰ってきたら、皆それまで楽しそうに話していた家族が、散り散りに居間を出て部屋に戻っていきました。
父はさぞ寂しかっただろうなって思います。
今回昔の写真を探していて、見つけたこの写真は中学生の頃。そう言えば、父はいつも仕事から帰ると、着物を着ていました。
多分お正月だったと思います。
とっても楽しそうに写ってますよね。
これを撮ったのは母。楽しそうな家族写真。
こんな笑顔の父を覚えていなかったんですよ。私、
こんな楽しい時もあったんだ。
高校2年のお祭りの夜。
楽しさについ、父の決めた門限に少し遅れてしまいました。
そっと門を開けて中に入ると、鬼のような形相の父が仁王立ち。
言い訳も何もする暇なく、いきなり角棒で、殴りかかる父。
何時だと思ってるんや
慌てて逃げる私。
追いかけられお尻を殴られて、痛くて手で覆うと、次は手に当たり、衝撃的な痛み。
痛いって!痛いって!
泣いて庭中を逃げ惑い、さらに追いかけられる。
本当に怖かった
結局両腕は、脚ほどに腫れ上がり、しばらく物も持てませんでした。
同級生もまだまだ遊んでいる中、一人早く帰宅したにも関わらず、この仕打ち。
そこまで酷いことをしたという自覚もなく。
そうそう。
この写真の右端にある松の木。
弟はこの木に縛り付けられて、真冬に水をかけられていました。
何をしたのか、よく覚えていませんが、今では虐待って言われる行為。
当時はしつけで済まされていましたっけね。
父は、決して厳しいだけではなかったけれど、父に対する感情は、怯えだけになりました。
父には逆らいたくない。
父の言うことを聞いていたら大丈夫。
自分のしたいことなんてできない。
そう思っていました。
よくテレビで見る虐待のニュース。
幼児はともかく、ある程度の年齢の人はなぜ逃げないのか。
もっと酷い目に合うからです。
それなら黙って従順にしていた方がいい。
そう思うからではないのかな。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
しぐさ美人メソッド 公認講師
大阪紬 稲田 康子