奈良 高畑の志賀直哉旧居は志賀直哉がここに13年間住んだ家です!奇妙に文豪の青さがわかった | 誰も行かない観光地をめぐる奇妙なトラベラーたかぼんブログ

誰も行かない観光地をめぐる奇妙なトラベラーたかぼんブログ

奇妙な物、奇妙な出来事に会わずして旅行といえない!!人は旅に行くことによって、自分と違う土地、違う食事、違う習慣、違う考えを見て、それらを認め合うようになるのです。あるいは、自分を発見するのかもしれません。人類の平和のためにLet's go トラベル

奈良にはうまいものなし」といったと

云わる文豪志賀直哉の旧居が奈良市高畑に

あるというので潜入調査しました

 
奈良の鹿
 
 
高校三年生の受験生の頃サン=デグジュ
ペリの「夜間飛行」を買いに行き間違って
志賀直哉の「暗夜行路」を買ってしまい
ましたショボーン
 
私の間違いはまだマシな方で
 
友人の中園君は受験問題によく出るからと
小林秀雄の本を買いに行って小林信彦
オヨヨ島の冒険」を買い間違いましたえー
 
中園君は小林信彦の大ファンなってしまい
僕にもすすめてくれましたニヤリ
 
小林信彦オヨヨ大統領シリーズは
本当に面白い爆  笑爆笑
 
志賀直哉旧居の壁
 
*右の白壁が志賀直哉旧居です
 
オヨヨ島大統領シリーズを夢中になって
読んでいたので二人とも浪人したのは
いうまでもないガーンガーン
 
高校の現代国語の教科書には志賀直哉
正義派」という作品が載っていました
 
志賀直哉の作品を夢中になっていたら浪人し
なくても良かったかもしれませんウインク
 
たかばたけ茶論
 
*志賀直哉旧居の隣にあります
 
春日神社のすぐ南側なので鹿もいますが
凝った土塀や竹垣の高級で景観にあった
家が多くあるところですびっくり
 
 
奈良らしい高級住宅街で高畠駐車場・浮見堂
バス停から歩いて5分です
 
志賀直哉旧居入口
 
image
 
奈良学園セミナーハウスになっています
小学校から大学まである学校法人です
 
玄関
 
 
玄関入って横に受付があり横の階段から
2階に上がるのが順路です
 
入場料350円
 
2階は座敷があります
 
二階の廊下
 
 
友人を二階の客間に泊めたりしていました
南側の座敷には文机があります
 
座敷と文机
 
 
この部屋で執筆などをしていたようですびっくり
 
隣の座敷は仏像置いて有ります
 
志賀直哉が住んでいた時には床の間に仏像が
置いてあったそうです
 
仏像のある客間
 
 
仏像は谷崎潤一郎が購入して直して志
直哉に譲られたのだが
 
志賀直哉谷崎潤一郎が直した仏像の手足
を仏像修理の専門家の明珍恒男に外して
もらって飾ったらしいニヤリ
 
シンプルでオリジナルに近いのが好きなよう
志賀直哉の文体と同じようですウインク
 
元の仏像の写真
 
 
今は新しい妙見菩薩木像が置かれてます
 
写真の古い仏像は行方不明になっていたので
すが平成24年に60数年ぶりに早稲田大学内
会津八一博物館に所蔵されていたのが発見
されたそうですびっくり
 
窓から北側の若草山三笠山が見えます
照れ
窓からの風景
 
 
左側の禿げている山が若草山で右側が三笠山
ですえー
 
この景色に感動した小林多喜二は奈良に
引っ越して来たらしいポーン
 
小林多喜二蟹工船を書いたプロレタリア
文学の戦旗派志賀直哉と真逆の題材の
作家です
*左翼雑誌「戦旗」に投稿したから戦旗派です
 
一階廊下
 
 
階下に降りて廊下を行くと家族の生活の場が
あります
 
お風呂と洗面所
 
 
風呂はかなり広いです
ここの縁側で撮った写真がありました
 
建物は丁寧に修復されていよくぞここまで
残してくれたと奈良学園の関係者には頭が
さがりますウインク
 
縁側
 
 
縁側は志賀直哉の息遣いが伝わってきます
志賀直哉は白樺派の小説家です
*白樺という雑誌に投稿したから白樺派です
 
白樺派はボンボンの小説家ばかりで志賀直哉
ももちろんボンボンですえー
 
志賀直哉の写真
 
 
写真で見ると眉毛の濃いなかなかの男前です
志賀直哉が初めて原稿料をもらった自伝的
小説「大津順吉」は金持ちのボンボンの
ダメンズ物語ですニヤリ
 
当時は最下層の貧しい物語を描いた戦記派
ボンボンのダメンズを描いた白樺派がはやっ
ていたようです
 
茶室
 
 
志賀直哉は生涯に23回も引っ越しをして
いますポーン
 
奈良はよっぽど気にいったのか自分で設計
して京都の数寄屋大工さんに自宅を作って
もらっていますびっくり
 
台所と冷蔵庫
 
 

台所がかなり広くて氷で冷やす冷蔵庫

完備していますびっくり
 
台所とガス
 
 
一般の家が竈で炭火や薪をつかっている
時代にガス(プロパンガス)で調理して
とってもモダンで優雅な生活ですニヤリ
 
間取りを見る限り家族や友人と交流する場所
大事にしているような家です
 
ダイニング
 
 
子沢山だったのですが、それだけではなくて
友人知人が多くこの家に来ていて楽しんだ
ようです照れ
 
 
特にこのダイニングの横のサンルームのよう
な部屋は自然と多くの文人や文化人が集ま
って「高畑サロン」とよばれていましたびっくり
 
サンルームから見たダイニング
 
 
小説家の小林秀雄瀧井孝作志賀直哉
を慕って奈良に移住しています
 
サンルームは和風ですが天井から外光が
はいるようになっています照れ
 
サンルームの天井
 
 
サンルームは広い庭に面して南側の
太陽が燦燦と降り注ぎます照れ
 
サンルームから見るお庭
 
 
奈良は古くからの寺社文化が長い歴史のなか
で残こりシンプルで珠玉のような価値が
残っている所ですニヤリ
 
写実の名手で無駄の無いシンプルな文章
を淡々と書いていく志賀直哉が気に入った
ところかもしれませんウインク
 
お庭
 
 
昔、小説家を目指す人は志賀直哉の文章を
原稿用紙に書き写す修業をしたほどの
 
文章の天才と呼ばれていました
 
ほんまかいな?ニヤリ
 
と思っていたら文章上達法のあるブログ
 
他の作家にくらべて志賀直哉の文章は弊害の
少ない真似してもいい作家で原稿用紙で書い
てくださいと書いてありましたびっくり
 
書斎
 
 
さて、志賀直哉の仕事場、書斎は友人たちと
語り合う場所とは反対の北側の池のある庭に
面してあります
 
原稿用紙に向かって天から降りてくる情景を
文章で書くタイプなので静かな所が良かった
ようで
 
書斎の机
 
 
若い頃は明るすぎると気が散るので机の上
だけ明るい北側の書斎がつくったそうです
 
年を取って寒々した部屋がいやになって二階
の文机のある部屋で執筆したようでニヤリ
 
この書斎は夏だけ使っていたようです
 
書斎の横の庭
 
 
奈良の自然や文物は気に入っていた様ですが
どうも関西人には馴染めなかったようです
 
冒頭の「奈良にうまいものなし」というのは
間違いで本当は・・・
 
出口
 
 
 「食ひものはうまい物のないところだ」が
奈良」という文章に書かれていますガーンガーン
*志賀直哉全集第6巻 P342-345奈良
 
昭和13年1月1日発行の「観光の大和」創刊号
に載せられた文章ですグラサン
 
その当時、奈良で著名な文豪志賀直哉
創刊号の文章を頼んだのでしょうねショボーン
 
関西人なら
ちょっとは気を使えよ〜!!
と全員からツッコミ入れられる文章です
 
壮年の志賀直哉もまだまだ青いね〜!ニヤリ
「奈良の欠点は税金の高い事だ」とも
書いてありましたグラサングラサン
 
お口の健康に気を使う人はこちら
 
たかぼん
 
私の考える文章上達法
新薬師寺のブログ
https://ameblo.jp/sbi39/page-4.html

比賣神社と南都鏡神社のブログ

https://ameblo.jp/sbi39/entry-12650050150.html

不空院ブログ

https://ameblo.jp/sbi39/entry-12650049356.html

 

志賀直哉旧居 マップ