本日ご紹介する症例の患者様は元当グループのスタッフ(オペ後しばらくして退職)、顔のバランスを改善したい、ツリ目を改善しつつ目元を大きくしたい、などのご希望がありました。
お顔のバランスが良さには様々な基準がありますが、その指標の一つとして、『目から上のボリュームと目から下のボリュームの比較』は分かりやすく、かつ重要です。
目から上のボリュームがあり、かつ目から下がスッキリとした輪郭は若々しく美しく見えやすくなります。
ところが、われわれ日本人の多くは目から上のボリュームが少なく、目から下が骨格的にも大きいため、バランスがあまりよく見えないのです。
目から下のボリュームを減らす主な手術はいわゆる骨切り手術となりますが、脂肪吸引やエラのボトックス治療なども有効な場合があります。
目から上のボリュームを増やす治療は脂肪注入や人工骨を使用する治療などが考えられます。
今回の患者様の術前の状態です。
目から上と目から下を比較すると、やはり目から下のボリュームが倍くらいあります。
目から上はボリュームを出すために脂肪注入術(コンデンスリッチフェイス法 額、こめかみ、眉間、アゴ先)を行いました。
目から下のボリュームを減じるためには骨切り術がベストではありますが今回はそこまで希望されず、フェイスラインの脂肪は多くなかったのですが脂肪吸引(ベイザー脂肪吸引 頬、顎下)で少しでも減らす目的で行いました。
また、ツリ目の改善、目を大きく見せるため、および目を少しでも下方向に大きくして目の位置そのものを下げて見せる目的で目尻切開+下眼瞼下制術(皮膚切開)を行いました。
術前→術後3ヵ月です。
正面像では目から上のボリューム増大と目から下のボリューム微減により、お顔の上下のバランスが改善しています。
側面像ではフェイスラインが若干スッキリしつつ顎先への脂肪注入によりEラインが改善し、目元の彫りが生まれたことで目元の印象も改善しています。
目元の術前→術後3ヵ月です。
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ツリ目感は無くなり外および下方向に目がかなり大きくなりました。
患者様には総じて大変ご満足頂けました。
お顔のバランスを改善するために必要な施術は、もちろん患者様お一人お一人によって異なります。
それぞれの患者様のご要望に沿ってベストは方法をご提案できる美容外科医は意外と少ないのです。
特に最近はあるドクターは埋没法、あるドクターはクマ治療、またあるドクターは眉下切開、など、何かの施術に特化した美容外科医が非常に増えています。
患者様目線で見れば希望する施術に特化したドクターは選びやすいでしょうし、そのドクターもその施術に限っては膨大な症例数をこなしているので結果も安定しているものと思います。
一方で、お顔からボディまで様々なオペが出来る美容外科医は減ってきています。
ですがこういった美容外科医は様々なオペが高い水準で出来るからこそ、お一人お一人に最適な方法のご提案が出来るわけです。
一般診療でいうところの総合診療科的な、総合美容外科医、とでも言いましょうか。
こういった総合美容外科医はかなり少なくなってきています。
総合美容外科医代表?の一人として、「どうすればお悩みが良くなるのか分からない」「自分には何の施術が必要なのか」といった患者様は是非ご相談くださいませ。