ご覧いただきありがとうございます。
湘南AGAクリニック横浜院の久田義博と申します。
このブログでは論文などを用いて医学的な観点からAGAについて解説していきます。
今回はフィナステリド内服薬の長期有効性と安全性についての論文を解説していきます。
フィナステリドについて、以前ブログに投稿しているので、ぜひご覧ください。
2019年に東京メモリアルクリニック院長の栁澤 正之先生らがClinical Research and Trialsに投稿した論文を紹介します。
下記に論文のURLを貼っておきますので、興味があればご覧ください。
20~69歳のAGAと診断された日本人男性523名を対象としました。
初診時の平均年齢は37.8歳、年齢範囲は20~69歳でした。
ノーウッド・ハミルトン分類はI/II/III/IV/V/VI/VIIがそれぞれ6/116/204/124/61/18/3名でした。
10年間フィナステリド(1mg/日)を内服してもらいました。
毎年の頭皮写真を評価しました。
下記にハミルトン・ノーウッド分類の表を添付します。
https://www.sbc-aga.jp/aga/#anchor01
それでは結果をみていきましょう。
まず有効性評価です。
治療10年目に改善を認めた患者の割合は91.5%(487/532)、進行予防が認められた患者の割合は99.1%(527/532)でした。
ハミルトン・ノーウッド分類は10年間の治療で約1段階改善し、治療前(3.35±1.11)から治療後(2.55±1.30、P<0.001)にかけて有意差が認められました。
初回診察時のハミルトン・ノーウッド分類Ⅰ/Ⅱ/Ⅲは他の群よりも大きな改善を示しました。
下記に治療前から治療10年目までの修正写真全般写真評価スコア(MGPA)の変化のグラフと表を添付します。
Figure 4. Changes in modified global photographic assessment scores (MGPA) from before treatment through year 10 of treatment on each Norwood-Hamilton scale (N-H) group at first visit.
Table 1. Changes in modified global photographic assessment scores (MGPA) from before treatment through to year 10 in each Norwood-Hamilton scale (N-H) group at first visit
Mean ± Standard Deviation (Mean ± SD) *, there were significant differences in MGPA at year 10 between N-H:I/II/III and N-H:IV/V/VI/VII groups (P<0.001)
次に安全性評価です。
10年間で、重篤な副作用は認めませんでした。
軽度で一時的な副作用は全体の6.8%(36/532名)で、内訳は性欲減退が5.6%(30名)、勃起不全が3.0%(16名)でした。
副作用はすべて軽度で、全ての患者が10年間治療を継続しました。
以上より、フィナステリド内服薬の長期投与により毛髪の肉眼的改善を認め、重篤な副作用は認めませんでした。
筆者は上記結果について、このようにコメントしています。
この研究の新しい発見は、フィナステリドによるAGA治療10年後、初診時にハミルトン・ノーウッド分類Ⅰ/Ⅱ/Ⅲであったグループは、初診時にハミルトン・ノーウッド分類Ⅳ/Ⅴ/Ⅵ/Ⅶであったグループよりも大きな改善を示したことです。
十分な有効性を得るために、AGA患者はハミルトン・ノーウッド分類の早期段階(Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ)からフィナステリド1mg/日による治療を開始することを推奨します。
当院ではフィナステリド内服薬を取り扱っています。
気になった方は下記から無料カウンセリング予約できます。
Masayuki Yanagisawa. Long-term (10-year) efficacy of finasteride in 523 Japanese men with androgenetic alopecia. Clinical Research and Trials. 2019, https://www.oatext.com/Long-term-(10-year)-efficacy-of-finasteride-in-523-Japanese-men-with-androgenetic-alopecia.php#gsc.tab=0
施術名：AGA薄毛治療
施術の説明：薄毛治療には、薬による治療、レーザーや注射で頭皮に薬剤を注入する治療、自分の毛を移植する自毛植毛などがあります。
施術の副作用（リスク）：赤み、熱感、初期脱毛、切れ毛、抜け毛、施術範囲のざ瘡の悪化、コメド、毛嚢炎、膨隆、色素沈着、点状出血、内出血、腫脹、灼熱感、瘢痕が生じることがあります。
施術の価格：1,800円～1,890,000円
自分はAGAなのか、どの治療が合っているのか、カウンセリングは無料ですのでまずはお気軽にご相談ください。
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