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日頃の「喜・怒・哀・楽」を思いつくまま,気の向くまま(写真は1月の京都:比叡山 我が家の近くから)

お馴染みYahooニュースで
「前打者敬遠で勝負 清宮ぶ然」
というタイトルががあった。
お,これはまたなんと,と思って読みに行った。

以下引用
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◇RKK招待野球大会 早実1―5秀岳館(2017年5月14日 藤崎台県営)
 高校通算93本塁打の早実・清宮幸太郎内野手(3年)が14日、熊本市で行われたRKK招待野球大会の秀岳館戦に「3番・一塁」で先発出場。
 9回2死走者なしから2番・雪山幹太捕手(2年)が敬遠で歩かされ、自身との勝負を選択される前代未聞の体験をした。
 一ゴロに打ち取られて最後の打者となり、3打数1安打で94号はお預けとなった。
(スポニチアネックス)
(https://news.yahoo.co.jp/pickup/6239761
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関係ないけど93号というのはあんまりでしょう。練習試合までいれたら駄目ですよマスコミさん。

秀岳館といえば知る人ぞ知る「例」の学校
大阪から有力選手を集め甲子園の強豪となった学校
高校野球の解説でお馴染みの鍛治舎巧さんが監督
監督就にあたり,彼は中学5冠の「オール枚方ボーイズ」の選手をまるっぽこの学校につれてきて「大阪第二代表」と言われた。

少し鍛治舎さんについて調べてみた。
彼は県立岐阜商業高校出身,早稲田では大活躍,全日本でも4番を打った。
阪神にドラフト2位指名を受けるも拒否。
社会人のパナソニック(松下電器)でも大活躍し監督まで務める。
仕事の面でもでも専務にまで昇進。そして,「例の」1万人切りリストラを断行。
冷酷非情に1万人の社員を切り捨てた。
もう忘れられているかも知れないが,15人もの方が亡くなった大阪ビデオ個室放火事件。あの犯人はリストラされた社員であった。
 社長が代わると,専務から運動場の管理人に異動、究極の左遷人事をくらって退任。そして、高校野球の世界に戻った。
名前も実績も残る野球の世界。もどった野球の世界でその辣腕を駆使している。

誰ですか?逃げ戻ったと失礼な事言ってる人は?ご本人の事も考えなさい。

特に有名になったのは
準優勝した第88回選抜高校野球大会1回戦。
対花咲徳栄(埼玉)は6対5で秀岳館が勝ったが
この試合では、高校野球では珍しいサイン盗みを疑われる行為が発覚した。サイン盗みは花巻東も有名だけど・・・・
秀岳館の選手とベンチに陣取る鍛冶舎巧監督が審判から注意を受けたのだ。
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 試合後、鍛治舎監督は“紛らわしいことをやってはダメ。注意されて残念だ”と反省の素振りでしたが、額面通りに受け取った高野連関係者はいない。鍛治舎監督はサイン盗みが横行する社会人野球の監督を長年務めており、高野連は“確信犯”と見ているようです」(スポーツ紙記者)
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実際の場面を私はテレビで見ていた。
野球では超エリートのすぐれた方だけに,選手の不審な行動はベンチから見ていてもすぐ気がつくだろうにと,正直その時私は思った。

もうひとつ秀岳館には有名になった事件がある。
「コンテスト断念し甲子園へ」というやつ
 吹奏楽部の全国コンテストの県予選が甲子園の試合と重なり,コンテスト出場を断念して甲子園の応援に回った。という話。
美談として扱われたけど実際の所はどうなんだろう?
吹奏楽部の目標は甲子園で応援することだったのだろうか?
だったら野球部の中に応援用の吹奏楽部も設けるべきだろう。
「多くの教員が『コンテストに出るべきだ』と主張した。吹奏楽部の3年生6人も話し合いを重ねた。『コンテストに出たい』と涙を流す部員もいた」という話だから,結構これは酷い話になる。
 結局,吹奏楽部は甲子園に来る道を選んだ。というか,選ばされた。
マスコミはこぞって「美談」として報道した。なんともやるせない話。
甲子園てそんなにすごい所なの?

 熊本地震の後,他校の野球部は練習は長期間中止し,ボランティア活動にがんばっている中,秀岳館の野球部はいちはやく「大阪に帰り」練習に明け暮れたという話もある。
これは事実確認がとれないので判断を避けたい。
優秀な監督さんだけに,そんなことはしないできちんと指導されているものと信じている。
 

なんか,前説が長くなったのだが,本来の話に戻す。
冒頭の敬遠の話だが,どういうことだと詳しく読んでみると,
得点5―1と4点リードの9回2死走者なしの場面で監督の指示で
2番打者を敬遠して3番清宮と勝負ということだった。

うん,これはなかなかやるなあと思った。これでいいんではないのかなと思った。
投手は2枚看板の一人で,もう一人の方はすでに清宮と対戦済み。
ならば,ここで今後の為(甲子園に出るつもり)にも清宮と対戦させておきたい。
極めて監督として当然の考えである。

結果,清宮は1ゴロでアウト。情けねえ奴。
試合後,清宮選手は憮然とし
「いろいろと感じるところはある」と話す表情は悔しさでいっぱいだった。
とあるが,彼もやっぱりここでホームランを打ちたかったんだろう。
打てなかった彼にはまだまだ課題があるということでしょう。
「彼との対戦を経験させてやりたかった」
「これだけ大勢のお客さんにも彼の打席をもう一度見てもらいたかった」
というのが,監督の本当のところらしい。

まあ,鍛治舎監督さんもなかなかやるもんだ。
 

なんか,悪口ばかり書いたように思われているかも知れないが認めるところはきちんと認めないとね。


今回は下げたり上げたり,旗上げゲームというか,京都の地名のような話でした。ちゃんちゃん。