ラテン語ってすごい | 【はらどけい】 by SB

【はらどけい】 by SB

日頃の「喜・怒・哀・楽」を思いつくまま,気の向くまま(写真は1月の京都:比叡山 我が家の近くから)


番号を打つときにNo.というものをよく使う。
でもよくよく考えてみると英語のNumberにはo(オー)がない。
Nu.なら分かるのだがなぜNo.なんだろう。
不思議。

もちろん調べた。
解答は「ラテン語」

No.はラテン語の「Numero」(ヌメロー)の省略形

Numeroは数を意味する名詞「Numerus」(ヌメルス)が格変化したもの
「番号で言えば」くらいの意味らしい
私達日本人は知らぬうちにラテン語を当たり前のように使っているわけだ。

もともとはイタリア半島中部のラティウム地方のラテン人の言語。
しかし,ローマ帝国の公用語となったことにより,広大な版図に伝播した。

ギリシア語から多くの語彙を取り入れ,学問・思想などの活動にも使用されるようになった。

ローマ帝国滅亡後もローマ・カトリック教会の公用語となり,長らく文語の地位を保った。

現在でもバチカン市国の公用語はラテン語。

生物の学名はラテン語を使用する規則になっている。

元素の名前もラテン語がほとんど。

イタリア・ルーマニア・スペイン・フランス・ポルトガルなどの言語はラテン語から派生した言語

また,ドイツ語・オランダ語・英語なども文法や語彙の面で多大な影響を受けている。

現代医学では,解剖学用語は基本的にラテン語。

日本でラテン語が使われている例
aquaは水
panisはパン
このあたりは当たり前

他にもまだまだ
ad lib. アド・リブ→即興(アドリブ
alius ibi (alibi) アリウス・イビ:「他の場所で」の意→アリバイ
et cetera (etc.) エト・ケテラ→その他(エトセトラ
ego エゴ→私・自我
virus ウィルス→毒
missile ミッスィレ:投げられるもの→ミサイル

商品などでは

Audi(ドイツの自動車メーカー)
 audi は「聞け」の意。創業者ホルヒ (Horch, 聞け) に因む

AERA(朝日新聞社の雑誌)
 æra は「時代」の意。英語の era

SAPIO(小学館の雑誌)
 sapio は「私は考える」の意
 現在分詞は sapiens→ホモサピエンス

プリウス(トヨタ)
 prius は「~に先立って,先駆け」の意

ベネッセコーポレーション
 bene + esse で「良く存在すること」の意の造語

りそな銀行
 resona は「共鳴せよ,響き渡れ(命令形,単数)」の意

ユヴェントス
 juventus は「青春,青年」の意

湘南ベルマーレ
 bellum(美しい)+ mare(海)で Bellmare

記号でも
&(アンパサンド)→ラテン語の et の合字が記号になったもの。

(感嘆符,エクスクラメーション・マーク)→ラテン語の io の,2字を縦に重ねた合字が記号に

(疑問符,クエスチョンマーク)→ラテン語の quaestio の最初の q と最後の o を縦に重ねた合字

こうしてみるとラテン語という言語はすごい。
日本語の素晴らしさとは異なるが
ある面,世界制覇をなしているというところがすごい。

あんまり関係ないかな。でも好きなんだな。
Whatever will be,will be なるようになるさ ケ・セラ・セラ