さだちゃんが、在宅介護を受けてたとき、

 

ヘルパーさん、ケアマネさん、看護師さん、リハビリの先生、

往診の先生、介護用品の業者さんと、

朝から晩まで、絶えずひとの出入りがあって

ほんまに、家のなかは、いつもにぎやか、やったけれど

 

完ちゃんが、急に、いいひんようになってしもてからは

いっぺんに、誰も来はらへん家に、なってしまいました。(苦笑)

 

高齢で、兄弟の皆さんももう、先にやはらへんようになってはるか

やはっても、会いに来られへんような状況にあったし、

お父さんも、寝たきりで入院中やったこともあって、

 

長いこと、暮らして、慣れ親しんでいた、そして

完ちゃんが、最後病院で、いつもいつも、もどりたがっていた

うちの家から、完ちゃんを送ってあげたいと思うて、

 

<今、自宅へ、もどっていて、ここから送ります>

そう、これまで、長いことお世話になった、皆さんへお知らせを

したんやけれど。。。

 

そういう規則があるのかどうかは、わからへんけれど、

あんなに、毎日、来てくれてはった介護スタッフの皆さんは、

誰も、会いに来てくれはることは、ありませんでした。

 

誰かひとりでも、最後に会いに来てくれはったら。。。

そう思うて、お座布団や、座ってもらう椅子やら、お茶やら

いろいろ用意して、待っていましたが、

 

これまで、長い間、看てくれてはったスタッフさんは、

誰も、顔を見せてくれはることはなく、その代わりに、

郵送で、未払いの利用料の請求書が、送られてきて、

 

<これで精算は、終わりとなります。>

と1枚の、ペラッとした紙が同封されていました。

 

たとえ、誰かひとりでも、会いに来てくれはらへんかなぁ~と

完ちゃんのそばに座りながら、長いこと、願い続けていました。

 

もし、完ちゃんに、そんなことを言おうものなら、

 

 あほやなぁ~、あんたは。

 お金にならへんのに、誰が、来はるかいな~

 そういう、もんやて、ひというのは。(*^^*)

 

そう言うて、きっと大笑いされたやろうけど。。。

 

あれだけ、毎日のように、顔を見せてくれてはって、

お世話してくれてはったのに。。。と思うと

なんや、ほんまに、寂しい思いが、したのでした。

 

どのくらい、完ちゃんとふたりで、

部屋にいたときのことやったか、

 

明日のお見送りの打ち合わせに

セレマのひとが、出入りしてはったので、さだちゃんのことを知らはった

ご近所さんが次、次と、お供えのお線香をもって、来てくれはったんです。

 

 私が、このお町内にお嫁に来た時、

 ほんまにお世話になって、仲良うしてくれはったんです。

 

 お父さんが、町内の会長さんやったとき、

 松葉杖をつきながら、お町内じゅうに、配りものをしてくれてはって

 地蔵盆でも、いつも、お世話になりました。

 

そんな昔の話をしながら、完ちゃんに手を合わせてくれはりました。

 

また、昔、長いこと、お世話になっていた近所のお医者さんの看護婦さんが

夜遅うなってから、来てくれはって、

 

 祝日やったから、お花屋さんが、どこも開いてへんかって、

 宇治まで行って、お供えのお花、なんとか、買うことができたんやけど、

 こんな時間になってしもて。。

 

そう言いながら、お母さん、ええ顔してはる~!!と完ちゃんに

会うてくれはりました。

 

また、完ちゃんを送って、数日後のことでした。

 

これまた長いこと、リハビリしてもろてた先生が、

休んでいて、今日、知ったからと、会いに来てくれはりました。

 

長いこと、手を合わせてくれてはった後、

完ちゃんが、可愛らしい!!と、いつも楽しみに写真を見せてもらっていた

先生のご子息の写真も、完ちゃんに、見せてくれはりながら、

こちらを振り返えられて、

 

 これで、もう、ご縁が切れた、というわけではないので、

 何か、僕で相談にのれることがあれば、いつでも気軽に連絡してくださいね。

 

そう、言うてくれはりました。

 

たとえ社交辞令で、おっしゃったんやとしても、

こうして、会いに来てくれはって、残された家族に声をかけてくれはる

いう気持ちが、本当に、ありがたかったです。

 

完ちゃんが、最後に先生のリハビリを受けていた時には、

実は、もう、息がしんどうて、ほとんど目が見えてへんかったんやけれど

先生が帰らはるときに、懸命にベッドの柵を持って、身体を持ち上げながら

先生に向かって、手を振り続けていました。そして、

 

先生を送って、部屋にもどった私に、

 

 先生、手、振ってくれてはったか?

 私が、手、振ってたん、見てくれてはったか?と

 

聞いてきたので、

 

 手、振ってくれてはったよ。

 完ちゃんが、手振ってたのも、ちゃんと、見てくれてはったよ。

 

そういうと、満足そうに、にっこり笑いました。(*^^*)

 

それが、最後のリハビリ、になってしもたけれど、

 

きっと今も、遠いところから、

今日、こうして、会いに来てくれはった先生に、

一生懸命、手を振ってることやと思います。

 

家族に、温かい言葉をかけてくれはったことに

 

 先生、ほんまに、おおきに!(*^^*)

 

そう言ってくれてると思います。

 

37年間、家のなかで、

ほぼ寝たきりで、過ごしていた完ちゃんに、

 

最後に、会いに来てくれはった、皆さん、

ほんまに、ありがとうございました!!

 

きっと、満面の笑顔で、大喜びしていたと思います。(*^^*)