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合コンで出会った北山さん10の続きです。
「あの…アート展はもう見ないんですか？」
そう聞くと
「うーん、なんかそこまで並んで見るほどのものじゃないかなぁって思って。どうする、この後。」
と言われました。
列を抜ける前に相談してもらいたかったです。
まだ午前中だったし、時間はたっぷりあったのですが今日はもう北山さんと一緒にいるのは嫌だな…と思い、
「特に行きたいところもないので、帰りましょうか」
と伝えました。
北山さんは了解してくれましたが、気まずかったのが帰りの車中です。
お互い無言のまま。
多分もう北山さんと会うことはないだろうと思ったので、私もわざわざ会話をしなくていいやという気持ちになっていました。
もう完全にオフモードです。
ですが、もうすぐ到着というところで北山さんが話しかけてきました。
「何か不機嫌そうだけど、次とか会うのもうやめとく？」
何か不機嫌そうって言い方…一体誰のせいで？と思いました。
「そうですね…ちょっと合わないところも多そうだし、今後連絡を取るのはやめておきましょうか。」
「そっかー。最初は楽しかったんだけどね。だんだんとお互いの合わないところが出てきたっていうか。」
「…そうですね。」
そう言いながら迎えに来てくれた場所に到着しました。
降り際、お礼を伝えると
「まぁこれからもお互い友達っていうことで連絡取り合ったりしようよ。」
そう北山さんに言われました。
北山さんとは友達になるのもちょっと嫌かも…と思いましたが
「はい、ではまた。」
とだけ言って車を降りました。
最初はいい男性だったと思ったけれど、だんだんと合わないところが見つかったなぁと思いなが自分の部屋でぼんやりしていた私。
でも、付き合う前でよかったと思いました。
心身共に傷は浅いです。
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