小さい子に美徳の言葉って難しいんじゃない?って思う方もいるでしょうね。
でも、使い方と使う頻度によると思います。
つい先日、うちの子ども達が姉弟喧嘩をしていました。
原因はテレビのチャンネル争いです。
ナオ(4歳)が観ていた番組を、学校から帰って来たゆっき(11歳)が
ナオに何も聞かずに、いきなりチャンネルを変えてしまいました。
ナオが怒ってもチャンネルを変えてくれないゆっき。
ついに、ナオは泣き出してしまいました。
私にゆっきが番組を変えてしまい、戻してくれないことを言いつけに来るナオ。
「自分でもう一度ゆっきにきちんとお願いしてみてごらん」と私は言いました。
もう一度お願いに行くナオ。聞いてくれないゆっき。
聞いてもらえなくて、もう諦めるしかない状況です。
泣きながらまた私のところにやって来ました。
そのナオを抱き締めて、
「ナオもテレビ観たかったよね~(感情の承認)。
でも、忍耐強く我慢して偉いね(美徳の承認)」
と美徳を承認してあげました
子どもに美徳を教えるタイミングで、一番良いのは、
出来ている時に何の美徳を発揮できていたか教えてあげること。
「忍耐」とか「辛抱強さ」とかっていう言葉は、小さい子にとって分かり辛いですよね。
でも、出来ていない時に「忍耐が足りなかったね」というよりも、
出来ている時に「忍耐を発揮できたね」って言ってあげる方が、
その時の状況や自分の感情、そしてそれを必死で耐えている状態など、
出来事の前後関係で感覚的に理解していけると思います。
そういう体験によって、
また同じような状況になった時に、どの美徳を発揮すれば良いのか、わかります。
ただ、我慢するのではなく、自分を承認しながら耐えることが出来るのではないでしょうか。
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