宮脇小百合です。
私の家は最寄り駅まで遠いので、
バスを利用しなくてはなりません。
昨日も、いつもと同じようにバスで
最寄り駅まで到着した時のことでした。
「ご乗車ありがとうございました。
お仕事、学校、みなさま、今日も一日
頑張ってきてください」
と運転手の方がアナウンスをしたのです。
もうこのバスを利用してから９年目
こんなアナウンスを聞いたのは初めてで
私は、バスの運転手の方のところへ行き
「おはようございます。今のアナウンス嬉しかったです。」
と伝えると
「そんな風に言っていただけたの初めてです。」
と運転手さんは少し
照れながら話してくれました。
バスの運転手としての教育では
そのようなアナウンスをすることは
教えられていないそうなのです。
毎日、朝早くから出勤、通学で
辛そうな顔をしてバスに乗っている
お客様を見て『自分に何かできないか？』と
真剣に考えて１ヶ月前からアナウンスを
するようになったとのことでした。
バスの運転手さんは、
「自分には安全に送り届けることしかできませんが、他には何が出来るか考えて、今は恥ずかしながらこれしかみつからなくて・・・」
とおっしゃっていたけれど、
本当に立派だと思いました。
私は、今年で３０年も仕事をしていますが、
一番大切なことは『感動』だと思っています。
今は、競合も多くビジネスをするのは
大変な時代かもしれませんが、
同じものを購入するのであれば、
気持ちよく親切にしてもらえるところで
購入したいものですよね。
こことても大切なところなので
どうかしっかりと聞いてください！！
私が、セミナーなどで
「最近、感動したことを書いてください」
と書いてもらうことがあるのですが、
実は書けない人が４０％くらいいるのです。
受講生 「最近、感動したことないんですよね。」
宮脇 「えっ、全く何もないんですか？」
受講生 「はい、きっともう5年くらい前に見た感動する映画はありましたよ」
このやり取りを聞かれてどうでしょう。
これはとても危険な状態なんですよね！！
きっと感動しない訳ではないと思うのですが、
生活の中で小さな『感動』に鈍感になってしまい、
気が付かない状態なのだと思います。
『感動』に鈍感になっている人は、
『感動するサービス』を考えることも
提供することも、とても難しくなるのです。
ディズニーランドで働く人たちは、
遊びに来た人たちが気持ちよく、
楽しんでもらえるように様々な工夫をして
常に考えているからこそ全てにおいて
『感動』を与えることができて、
また次も遊びに来よう・・・と
決めるのではないでしょうか・・・・
バスの運転手さんのアナウンスから
よい刺激を受けて私も改めて、
『感動』できる心と、『感動』を与える力を
ますますつけていきたいと思いました。
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