「何がしたい?」 「本当にやりたいのは何?」④
とにかく、この業界って、(ここに限らずなのかもしれないけど私はこの業界しか知らないから)あまりにも低レベルでバカバカしいことが多かった。
社員というだけで特権意識を持って、パートやアルバイトをバカにする人たちや、そういう態度で接してくる人たちもいっぱいいた。
一年くらい勤めて、そういうのにうんざりして、いろいろ他の仕事を探すのに職安行ったり、求人雑誌で見つけた会社へ面接へ行ったりした。
でも、新卒でもない、何の資格も経験もない26歳の女を雇ってくれるところってなかなかなくて、当時はものすごい不景気だったし、雇ってくれそうなのは怪しい営業職、そういうのくらいだったな。
そんなとき、改装オープンするというある大規模スーパーが契約社員を募集して、
「パートよりは契約でも社員のほうがマシだろう」と思って応募したら、パートとはいえ接客販売の経験があったから雇ってもらえて、そこに入社した。
そこでも、やっぱりこの業界独特の「身分制」はあった。
新規オープンではない、リニューアルオープンだから、以前からの人間関係もあって、長く嘱託やテナントで入ってる人が変な権力を持っていたり、前の会社とは別の意味でいろいろあった。
会社が違うから経営方針とかも違っていて、前の会社はシステムはとにかくしっかりしていて、社員でも無駄な残業はない(残業は原則しない方針だった)、休みは休み、だったのに、
この会社は「サービス残業当たり前」「休みに仕事に来ると頑張ってる」という会社だった。
残業しないで時間内に仕事を終わらせて帰る、これをしていたら「お前の売り場は暇でいいねえ」とか嫌味になるw
そういう評価をされる。
だから、みんなダラダラと仕事をする。
私は残業が嫌だから、自分の売り場の仕事は終わらせて時間内に帰れるように、ってしていたけど、そうすることでは評価されない。
大きな売り場は人も多くて、うまく回せば時間内に帰ることなんて簡単なのに、私は小さな売り場で全部自分がやらなきゃならなくて、だから段取りを考えて終わらせていただけなのに、
「時間内に終わると暇と思われる」上司の売り場がいつもいつも閉店しても何かやってる、遅番がみんないる、そこに自分の売り場が終わった私が「手伝う」をしないと「協調性がない」になる。
ここでは契約社員だったから、前の会社よりは扱いがマシだったけど、「タダで働かせられたら儲け」みたいな、そんな会社のやり方が嫌で、ここでも、仲良くしていたのはテナントの子とか、パートとか、契約社員とかでこういう気持ちを共有できるごく一部の人たちだけだったな。
社員で合う人っていなかったなあ。
社員は社員同士、みたいな空気で、契約社員はそこに「入れてもらう」マインドじゃないとダメで、でも私は気が合うとか性格が好きとかじゃないと仲良くできない。
社員にも派閥があって、女子には女子のね、なんて言うか、要するに「ズルい」「性格悪い」女が多くて好きじゃなかったのだ。
話しても面白くないし、笑いのツボも違うし、彼女たちがキャッキャ言って笑ってる話の何が面白いのか私にはちーっとも分からなかったし。
一緒にいてもつまらなかったんだわ。
私が彼女たちにしっぽを振らないから、地味に意地悪されたな。
意地悪というほどでもなかったかな。軽い仲間外れ?
悪口は言ってたかもしれない。
でも私も言ってたしね(笑)お互い様か。
私が彼女たちを嫌いだったから、伝わるよねそりゃ。
この店で働いていたときに、売り場移動で一緒になったRちゃん、当時19歳、
彼女とはそれから仲良くしてて、彼女が辞めて、私も辞めて、それからも家が近所だったから私のひきこもりニート期間もよく一緒に遊んで、
その後私がヒーリングを学びだして、彼女も学びだして、シータヒーリングインストラクターになったらセミナーも受けてくれて、なんだかんだ今も縁が続いてる。
19歳だったRちゃんが今は37歳。
親戚の子がそうなったような、不思議な感覚なんだ(笑)
私の中でRちゃんはずっと19歳とか20歳だから。
いろいろ辛いことや悔しいこともあったけど、この会社では初めて売り場責任者になって、いろんな仕事も覚えたし、出張という経験もさせてもらえたし、自分の下の人との関わり方、そういうのも学んだなとは思う。
下手だったけどね、たぶん、でも、立場が違うと見方も違う、私はその前はパートで、だから両方のそういうのも経験できた。
ここで働いていたある日、黒づくめのちょっと癖のあるお客様が来て、いきなり機嫌が悪くなったり怒鳴ったりするから私もオロオロして、何とかその人が帰って終わった、その時、
売り場の上司が来て、「商品全部あるか?」と聞いてきた。
チェックしたら、何点か無くなってた。
上司は、「俺は向こうからずーっと見てて、怪しいなと思っとった」と抜かした。
一部始終、この人は見ていた。
その男性客が来て、キレて、怒鳴って、私がオロオロしているのも、それでその人が帰っていくのも、全部見ていた。
なのに、上司のくせに、それをただ見ていた。
普通、というか私の常識では、そういう男性客が来て、上司である自分がそれを見ていたなら、すぐ駆けつけてフォロー対応するべきと思うんだ。
それを離れたところから見ていて、全部終わってから来て、「もっと気を付けるように」って私に言う。
その売り場の商品は高額だったから、同じことを私は会社のもっと上の人からも言われて、でもその上司の対応にどうしても納得できなくて、
「○○さん(上司)はずっと見ていたのに何もしなかったんです。
私は売り場に一人で、その人の対応だけで手一杯でした。
どう気をつけたらよかったんですか?
○○さんは知っていて、気付いていて、見ていたのに何もしてくれることもなく、全部終わってから来たんですよ」
みたいなことを訴えたのだけど、
その場の空気は、その上司のそういうことを見てみぬふり、そこに触れるなという感じで、「まあ、次から気を付けてくれたらいいから」みたいな終わり方。
社員同士のかばい合いだったのか何なのか未だにわからないけれど、この会社は「とにかく男ならえらい」という男尊女卑の空気で、バックルーム、社員食堂の掃除は女性従業員の仕事だったし、その当番には男性は入らないことにもなってた。
これっておかしいと思っていた私は、売り場の男性従業員もその掃除の当番に組み込んだことがあった。
その週が自分たちの売り場の当番週なだけだから、それぞれみんな一回行けばそれで済む。
この件で、この会社の社員でもなんでもない、ただ長くそこにいるメーカーの嘱託社員の男性がいたんだけど、その人と一悶着起こる。
続きます。