怒れないうちは癒されてないよ
スピやってる人ってさ、そもそも自分が悩みいっぱいで自分が嫌いで生きるのがつらくて、それ何とかしたくてその世界に入る、ってのが多い。
で、まあ、数年やれば結構表面的には癒されて、
「普通ちょっと手前」
くらいの悩みレベルになったらそれですっごく楽になった、幸せだって思えたりする。
それまでがものすごく辛かったから、本当に幸せとか楽しいってのを経験したことがなくて、実は分からないんだよ。
知らないから、「幸せな状態」ってのがそれだって思ってしまう。
人生マイナス過ぎたから、0とかマイナスが一桁くらいなら楽勝で耐えられる、というか「幸せだ」って思えるw
本気でそれで幸せだと思ってたりする。
「不幸慣れ」して、変なとこに耐性ついちゃった弊害。
で、そこで満足して「これでいいんだ」って止まっちゃう。
スピ界には、本当はもっと先があって、もっと楽で自由があって、ってところまで行かずに終わっちゃってる人がたくさんいる。
実はまだまだ劣等感や罪悪感で縛られてるから、
自己無価値観や不足感で本当は苦しいから、
「人を癒すことが幸せ」だとか言っちゃったり、
「なりたい立派な自分のイメージ」を追いかけてるのにも気づかない。
自分を徹底的に満足させることから逃げて、人で代償行為してる。
自分ちがまだ散らかってるのに、人んちばっかりお掃除してるみたいなもん。
そんなふうに自分への手抜きしてるからなんかずっと辛くて、満たされなくて、地味に悶々と苦しい状態が続くの。
「前よりは自分が許せる」ようになっていても、
本当に自分の全部を許せていないから、「美しく」「キラキラ」でいないといけなくて、
だから、怒りや妬みや恨みなんかのドロドロした感情をなかったことにしようとしたり、あってはいけないと思って「ワーク」とかしたりする。
「自分さえ良ければいい」とか
「人なんかどうでもいい」とか
性欲とかエロとか、
そういう
「間違った」
「理想的でない」感情や欲を、
そういうのがある自分を許せてないから見せれない。
だから、どんなにワークしても解決しないし「取れない」し、苦しいし、
その抑圧が体に出て体調だって悪くなる。
本当にそういうのを飲み込んで自分丸ごと受け入れることが出来たなら、きっと「ワーク」も「ヒーリング」もいらないし、
「人を癒したい」とか
「地球のために」なんて発想は出てこないと思うよ。
楽しい、
ワクワク、
トキメキ、
嬉しい、
幸せ、
そんな、
「どうしたら自分が気持ちいいか」
「どうしたらもっとそれが手に入るか」
しか考えなくなる。
そこに人とか地球とか宇宙の視点はないからね。
感情や欲に理屈も理由もないし、そこに正当性もいらないし、
世間や他人の「常識」や「普通」に合わせる、そこを納得させる「プレゼン」も必要ない。
ただ怒ればよくて、爆発させればよくて、
妬みまくって恨んでボロボロの真っ黒な自分を味わえばいい。
自分の感情にも感覚にも、良いも悪いもない。
「良い」と「悪い」のジャッジ、それをやめられない自分に苦しんで、あがいてもがいて感じつくしたらいいよ。
それはそうしたって消えないし解決しない。
どうしたって、人間で生きてるうちは出てくるものだから。
そういうものだって観念するまでやりつくしたら、
それがあってもなくても、どっちでもよくなるよ。
飲み込んで消化して、それごとある自分として生きる。
そうするとね、どんな「ドロドロ」さえ、愛おしい自分の一部になるんだよ。