映画『ハウス・ジャック・ビルト』 | さよならことば。映画と本とドラマ。
今年、
10本目。
監督、
ラース・フォン・トリアー。
監督作品は、
すべてみています。
今回は、
殺人鬼を描きながらも、
確かにショッキングな感じはあるけど、
過激にはみえませんでした。
一人の男を丹念に掘り下げ、
肯定も否定もせず、
淡々と描いているように思えました。
そして、
その一つの解釈が、
エピローグのくだりかなと思ったり。
マット・ディロンは、
とてもよい味を出しています。
ユマ・サーマンも、
つかみはばっちり的な登場で、
盛り上げているし。
構成は、
いつものように、
章だてチックなので、
それもあいかわらずよいなと。
ラストの歌は、
ちょっと笑ってしまったり。
殺人鬼を描くことで、
何を表したかったのかは、
非常に興味深いです。
まあ、
殺人そのものというよりは、
全然違うなにかを描いたのかもなあと。
幻想的な映像や、
ドキュメンタリーな映像の差し込みも、
とても好きでした。