映画にもなった『64』などの、
原作者である横山秀夫のミステリー。
ある建築士がある家族に頼まれ、
設計した渾身の家。
その家で幸せな生活が始まっていたはずだった。
しかさ、しばらくたってから、
建築士が確かめると、
実は住んでいなかったことが判明。
姿を消した家族に、
いったい何があったのか。
哀感たっぷりのミステリーというか、
姿を消した家族というきっかけから、
思っても見なかった、
壮大な謎が解き明かされていく感じ。
さまざまな人の思いが、
次々と明らかになり、
最後はとても優しい気持ちになれます。
悲しさをともなった。
さすが、
うまいなあと思わされる1冊。
映画化されるかな。