都鄙(トヒ)のゆがみ | さよなら原発ステッカーの会のブログ

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東京都の人口をご存じですか?

 

1100~1200万人の時代が長く続いたのですが、今や、どこも人口が減少している中、
1410万人とふえています。
 

つまり日本に住む9人に1人は都民で、より高い空中に住むようになり、地方でも
人口が都市に集中しているので、エレベーターやオール電化等、電気にすっかり依存
した暮らしをしている人の割合が相当高いと思われます。
 
さて、社会学者の長谷川公一さんが『脱原子力社会へ―電力をグリーン化する』
(2011年9月 岩波新書)で、こんな指摘をされています。

 

「日本には17カ所に原発があるが、そのうち9カ所は郵便番号が9XXである。54基ある
原子炉のうち35基、64.8%は郵便番号が9XXである。」

―付言すると、0XXも入れると11カ所で、39基、72.2%にも!


「これは何を意味するのか。日本の原発が周辺的な場所に位置しているということ」
9XXは北陸4県、南東北3県、そして沖縄県、0XXは六ヶ所村のある北東北3県、北海道
ですから。
 

そもそも郵便番号は、東京都を1XXとし、東京から離れるほど数字が大きくなります。
皇居の100-0001を筆頭に、経産省、東電初め大企業の本社が多い大手町は100です。
「郵便番号は日本における価値のありか、日本独特の都鄙感覚をわかりやすく示して
いる。」と彼は指摘します。
 
富と物の集中する都のために、鄙(ヒナ)は空気と水と緑と食料と人を提供してきまし
た。その上、放射能が漏れなくついてくる核発電所からの電気まで。
 

お日さまとともに寝起きする住民たちの使う電気は知れています。なのに今度は
中間貯蔵施設や核のごみ処分場に手を挙げるなんて。
 

この都鄙のゆがみは本当に許しがたいです。
受け入れるどころか、「もう中央の犠牲になるのは真っ平!」と怒るべきです。

  5.11(O)玄海町長が核のごみ処分場文献調査の受け入れ表明をした翌日に