一日中、笑わなかった日 | さよなら原発ステッカーの会のブログ

さよなら原発ステッカーの会のブログ

「さよなら原発」のステッカーを貼って、脱原発の思いをアピールしましょう!

亡き兄が、世の中に何か悲しい不条理な事件があった直後、「きょうは一日笑わずにいよう」と書き残していたと母から聞いた。
 
同じ思いを3月7日に味わった。伊方原発差止大分訴訟のサイテーの判決が出た後だ。「びろーん」―なんと正式名称らしい―に原告は「司法は福島事故を忘れたか」と示した。
 


しかし、判決の翌日に気づいた。「忘れる」には一旦刻み込まれなければいけないのだと。

 


若手の裁判官たちは、13年前の事件のころは勉学に追われ、関心も記憶も薄く、胸に刻まれていないのでは?素通りしてきたのでは?
四電や国の方針の言いなりで、はなから理解しようという努力を怠ったのでは?
だから、原告の言い分が胸に響かなかったのではないか。
あの素晴らしい意見陳述や福島の被災者の証人尋問や科学的知見が顧みられず、ポイと
屑籠に捨てられてしまった。
 

 

「人としての感情も司法としての知性もない」と、弁護団は強い口調で非難したが、たとえリアルに経験していないことでも想像力や理解力で補うことは十分できたはずだ。まともな法曹人ならば。