ハナミズキの新常識

【実績】

2023年　オランダ国家認定の花の資格DFA1を取得

【こちらも見てくださいね！】

田宮紗弥プロフィール

おはようございます(^ ^)

4月から5月へと向かう新緑の季節に、みずみずしいお花を咲かせる樹木がハナミズキです

特にピンクのハナミズキは、一青窈さんの歌の中で「薄紅色の〜」と歌われたこともあって人気がありますね

しかし、私たちが「お花」だと思っているものは、実はお花ではないのってご存知でしたでしょうか？

これから見頃を迎えるハナミズキの秘密を、ご紹介しますね

ハナミズキはミズキ科ミズキ属の落葉高木で、アメリカヤマボウシという別名があります

この別名からわかるように原産地はアメリカで、おもに北米東部からメキシコ北東部に分布しているんですよ

開花時期は、桜（ソメイヨシノ）が散った後の4月中旬から5月中旬にかけてで、白、赤、ピンクのお花を咲かせ、樹高は5～10ｍになります

樹木としては、耐寒性、耐暑性ともにやや弱いという特徴があります

これから白、赤、ピンクのお花を咲かせるハナミズキですが、これらが「お花ではない」というのは、どういう訳なのでしょうか・・・

ハナミズキが大きく咲いたように見せている“お花”は本来の花弁ではなく、総苞片（そうほうへん）と呼ばれるお花のつけ根の葉になります

ハナミズキの鑑賞期間が他の樹木のお花に比べてかなり長いのは、それが“葉っぱだから”ということになります

ハナミズキは自然に樹形が整う木であるために、街路樹、公園木、個人庭園など幅広い用途で楽しまれています

では、ハナミズキの本当のお花は、いったいどこにあるのでしょうか

本当のお花は、総苞片に囲まれた中央部に、小さなお花が寄り集まったようにいくつも咲きます

つまり、「私たちが花びらだと思っているものの中に小さく咲いている」ことになります

確認するにはハナミズキに近づいて、“花びらの中”をのぞいて見るといいでしょう

離れていては見えないくらい小さな花が、中心部にあるのがわかるのと、未開花のときは緑色の粒々の集まりですが、それらが黄色に変わると開花した状態と確認できます

（↑都立園芸高校のハナミズキ）

ハナミズキが日本に来たのは、1912年に当時東京市長だった尾崎行雄氏がワシントンＤ.Ｃ.に贈ったソメイヨシノ3,000本の返礼として送られてきたからです

ワシントンＤ.Ｃ.より贈られたハナミズキは、今も都立園芸高校に残っています

ハナミズキの花言葉は、色によって異なりますが総じて“返礼” “私の思いを受けてください” “永続性”です

花言葉の「返礼」「私の思いを受けてください」は、日米交流のエピソードから来ていると言われます

日米共通の花言葉である「永続性」は、ハナミズキが時間をかけてゆっくり育つ樹木であることからつけられたようですね

ハナミズキの英語名は、ドッグウッドといいます

直訳すると“犬の木”です。名前の由来には諸説ありますが、樹皮を犬の皮膚病の薬として利用したことからきたという説があります

こんな豆知識を身につけてハナミズキを見ると、今年はいっそう親しみが感じられることでしょう、楽しみですね

それでは、

See you next time

お花の魅力を毎朝5時55分にツイートしています

↓↓↓ ライン公式アカウント始めました

ご質問などはライン公式アカウントからお願いします