異極鉱 | 天氣後報

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今週末の月光カフェには異極鉱の一点モノ標本もいくつか入荷しています。

また、細かい欠片もいくつか入手しましたので、アルミ缶入にセットしてみました。



天氣後報-異極鉱


異極鉱・・・・・なんだかカッコいい名前ですが(と思うのはわたしだけかもしれませんが)、これは結晶の両極の形が異なるから。

片方は平らで片方が尖がっています。
英名のHemimorphiteも、この異極晶から、ギリシア語で半分という意味の hemi と、形という意味の morpho が合わさって名づけられました。


異極鉱は主に2種類の産状があり、1つは前述の結晶の形を確認できるような状態のものと、もう1つはぶどう状などの塊状のものです。結晶の形が確認できるような形のものは無色透明で、今回のようなきれいなブルーの標本は塊状のものが多いようです。


異極の結晶構造は結晶の物理的な中心と電気的な中心が不一致となるため、熱や圧力が加わると電気を帯びる性質があります。

同様な性質では電気石が思い浮かびますが、電気石も異極晶の鉱物です。

以前、このブログでも紹介した灰電気石も平べったくはありますが、片面がやや山になっていて、裏面は平らでした。

http://ameblo.jp/sayanet/entry-11155430826.html


今回、店頭では一点モノとアルミ缶入を販売します。

先行販売はアルミ缶入の中で1つだけ大きな缶(直径約36mm)のものです。

月光カフェであまった分は来週きらら舎にアップします。



天氣後報-異極鉱