ルーチカは我楽多倶楽部のTOKOさんと2006年の春に立ち上げたユニット。
最初からこんなことをしようとか、とっても確固たるプランがあったわけではありません(TOKOさんにはあったかもしれないのだけれど)。
世代も違うし、表現方法も作るものの雰囲気も違うのに、なんだか共通するものを感じました。
それが具体的には何だかわからなかったのですが、とりあえず、学校とか文房具とか理科とか……単語だけ列挙すると「うんうん。好き好き!」という具合。
「夏休み」とか「校舎」とか「文房具」とか「理科室」とか……。これらの単語から連想するノスタルジックなイメージというものは自分が体験したものではなく、もっと違う記憶から合成されていると考えています。大人になっても、ずっと憧れて卒業できない学校のイメージがあって、それが多分TOKOさんと近くて、そんなところからルーチカは出発しました。
まずテーマを定めて、それぞれ、何かを作ります。
それにタイトルをつけて、それらを演出しながら展示販売するイベントがルーチカカフェ。
今回11月6-7日に開催するルーチカカフェが10回目となります。
年に一回。どこかのルーチカカフェのテーマにて、ルーチカ手帖というものを作っています。
商品カタログでもあり、イベントのパンフレットみたいなものでもあり、ルーチカカフェにお越しいただけなかった方にも愉しんでもらえるような小さな冊子です。
ルーチカカフェ#10。
ルーチカ手帖としては Vol.6
テーマは天体・宇宙。
タイトルはURANOIA。
きらら舎としては大きく3つのテーマとなりました。
1つは単純に「最近、空を眺めていない方」用の、星のめあての話。
東京でも探すことのできる星座とそのめあてをまとめました。
2つ目は銀河鐵道をなぞりました。かつてジョバンニも乗った銀河鐵道が、今は第四次夜間輕便鐵道株式會社によって運営されていて、この路線を使った銀河鉄道遊覧ツアーに理科教師とその生徒たちが参加したという設定です。
3つ目はロケット倶楽部。
ステルクララを舞台にしたロケット倶楽部の妄想ストーリーですが、実際のモデルロケットのロケット工学などに基づいています。
まずは、この2つ目から。「時計仕掛けの水晶」のURANOIAバージョンを作りました。
これを持たないで銀河鐵道に乗ると第三次空間には戻れません。そんな時間と空間を調節するための装置……という妄想アイテム。
ラベルも取扱説明書もオフセット印刷です。
中身はいつもの感じです。
デンマークやノルウェーの古い切手を背景に山梨県産水晶を蛍光・蓄光する樹脂で固定しました。
水晶には歯車やネジなどが付いています。時計仕掛けなので。
背景にも歯車や針などが配置されています。
切手も水晶も使われている部品も、みんな1つ1つ違います。
なんで違うのかというと……、それは取扱説明書をお読みください。
近々URANOIA用のきらら舎ページを作ってアップします。