孔雀石 | 天氣後報

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【孔雀石】(卵型)
Malachite /コンゴ

きらら舎リニューアルのために、一気に商品をアップしているので、その雑学的な話が多くなってしまっています。

と、いうことで、今日は、孔雀石。鳩の卵サイズです。
卵型がなぜか好きです。
卵の本当の上下は、とがったほうが下(地)で、丸いほうが上(天)なのですが、
絵的には逆さまのほうが好きです。

孔雀石はその名のとおり、孔雀の羽に、その模様が似ているとこから名付けられました。
マラカイトという英語名は、ビロードアオイ(ゼニアオイ)のギリシャ名「マラシェ Malakee」に由来しています。孔雀石(原石の形状)がこの植物のやわらかい葉に似ているからだそうです。

銅を含む鉱物から出来る二次鉱物で、孔雀石自体も銅(水酸基を持つ炭化銅)を多く含み、製銅の際の原料にもなります。ただし、大量に産出しない為、主要な銅鉱石にはならず、銅鉱床の上部に出来ることや色が鮮やかな緑色で目立つことから、他の銅鉱石を探す目安に使われることが多いようです。

また、その緑色は、古くから粉状にして化粧品や岩絵の具に利用されてきました。
クレオパトラ女王もアイシャドウに使っていた(キプロスCyprus産)という話も伝わっています。

パワーストーンとしても人気があり、真っ二つに割れることで、持ち主に危険の切迫を知らせるといわれています。

鉱物や貝殻などを扱っていていつも思うのですが、その模様や発色をいざ作ろうと思っても、なかなかできるものではありません。
また、今回のような鮮やかな色の商品は、人工的に作り出した場合、なんとも陳腐な安っぽい色になってしまうのですが、この石の微妙な模様とグラデーションは自然の産物ならではなのでしょう。