昔、大本営は敗戦が濃厚になるに従って国民の士気が下がらない様に様々な言い換え言葉を使って実態をはぐらかしました。
例えば
全滅→玉砕
撤退→転進
避難→疎開
自爆体当たり攻撃→カミカゼ特攻
そうして「敗戦」は「終戦」と言い換えられ「占領軍」は「進駐軍」となったのであります。
こうした用語の言い換えは一体誰が考えたのでしょうか?
なかなかうまく考えたものですが国民を馬鹿にするのもいい加減にしろという感じですね。全く。
ところが、このように言葉の言い換えを弄して事の本質を見えにくくする手法は今でも受け継がれているのであります。
昔「募ってはいたが募集はしていない」とか「パンは食べたがご飯は食べてない」という発言で話題を提供した首相がいましたが、これは日本でしか通用しない言い訳言い逃れのダマクラカシ手法で最近はあらゆるところで多用されるようになってきました。
ざっと思いついたものを羅列してみました。
空母→護衛艦
偵察衛星→情報収集衛星
戦闘爆撃機→支援戦闘機
先制攻撃→敵基地攻撃
墜落→不時着
等々
その他にもいっぱいありそうです。
ロケットは上がらなかったが打ち上げ失敗ではない
税金は納めていないが脱税ではない
議員は辞めても辞職はしない
捏造しても改竄はしていない
隠してはいるが隠蔽はしていない
横領はしたが着服はしていない
中抜きは着服ではない
憲法を変えても改憲はしない
いねむりはしたが眠ってはいない
発言はしたが言ってはいない
聞こえてはいたが聞いていない
忘れてはいないが記憶にない
聞く耳は持っているが聞いたことはない
税金を上げても増税はしない
議員の数は減らしても削減はしない
人を殺しても殺人ではない
馬から落ちても落馬ではない
ものを盗んだが泥棒ではない
酒は飲んだが飲酒はしていない
このような馬鹿々々しい話が罷り通るのが政治屋の世界ってことなのでしょう。