回転ずしは相変わらずの人気のようです。
マルハニチロが2022年に行った「回転寿司に関する消費者実態調査」では、「回転寿司店でよく食べるネタ」として、マグロを抑えて11年連続でサーモンが1位を獲得しています。
私は回転寿司は嫌いなのでめったに行きませんが、最近は昔ながらのお寿司屋さんやスーパーのお寿司のネタの中にも必ずサーモンが入っています。
昔は寿司のネタにサーモンは入っていませんでした。
何時頃から寿司ネタに加わったのか記憶がありませんが、以前はサーモンはオキアミを食べるので寄生虫(アニサキス)がいるからという理由で刺身では食べなかったのです。
余談ですが、一か月ほど前コンビニで買った塩鮭のおにぎりを食べている時に小骨かと思ってつまんで出してみたらなんと寄生虫でした。
勿論死んでるみたいでしたが…・
因みにその鮭は北海道産塩鮭とラベルには印刷されていました。
それ以来コンビニの鮭おにぎりは食べたことがありません。
日本に「サーモン寿司」をもたらしたのは、ノルウェーのサーモン産業であるとアメリカの公共ラジオ放送であるNPRがまとめています。
絶望的なノルウェーのサーモン産業はいかにして寿司の定番を生み出したか : NPR
1980年代にノルウエーで売れ残った冷凍サーモンを寄生虫フリーということで日本に持ってきたのが始めだということらしいです。
それ以来回転ずしのサーモンは殆どがノルウエーやチリの養殖サーモンということになりました。
養殖なら寄生虫も心配ないし、しかも安価ということでスーパーなどでも格安の人気定番食材となっています。
今や日本で売られているサーモンの6割はこうした養殖サーモンで占められています。
因みに北海道産やロシア産の天然サーモンは2倍から3倍もします。
日本の輸入量全体では、チリ産が68%、次にノルウェー産が 11%、アメリカ産が10%と続きます。
ただし、日本に輸入される生のサケは、90%以上がノルウェー産です。
ところがこのノルウエー産(多分チリ産も同じ?)養殖サーモンは自然界で発生するオメガ3脂肪酸を含むように遺伝子組み換え(GMO)キャノーラ油(NS-B50027-4)が餌に混ぜて与えられています。
野生の魚は藻類を食べることでオメガ3を摂取しますが養殖魚ではこれが不足するために開発されたのがこのキャノーラ油でした。
更に、養殖のサーモンは天然サーモンのように魚肉が淡いピンク色になりませんが、このキャノーラ油を与えることによって見た目も天然産のような淡いピンク色になったのです。
PLoS One誌に掲載された過去の研究によると、人工的に混ぜられたオメガ3遺伝子組み換え作物は、蝶などの花粉媒介者に奇形を与えるなど、環境にダメージを与えることがわかっています。
養殖サーモン生産者は、遺伝子組み換えキャノーラ油を魚に与えています–NaturalNews.com
更に2013年6月には、当のノルウェー政府が「サケなど脂の多い魚には、有害汚染物質が蓄積されているので、若い女性や妊婦は週2回を超えて食べないほうがいい」との通達を出しています。
この通達は国内のみで、外国には伏せていることがわかり、ヨーロッパで波紋が広がっています。
ノルウェーの環境団体は「とくにノルウェー産サケは世界一汚染のひどい食品」と警告しています。
ロシアは2006年にノルウェー産サケの輸入を禁止しました。
ノルウエーサーモン それは世界で最も有害な食品 - ロシア漁業ニュースヘッドライン (goo.ne.jp)
アメリカの環境保護庁(EPA)は、養殖サーモンを毎月1食以上食べないよう推奨しています。
因みに、日本の厚生労働省は「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」(2010年改定)を公表していますが、対象物質は水銀のみで、サケは含まれていません。
更にチリ、 ノルウェーの養殖現場では日本人は若干赤みがかかったサケを好むため日本向けに着色料カンタキ サンチンを餌と一緒に与えています。
2004年にE Uは人の網膜で結晶化したカンタキサンチンの成分が 視野狭窄(視野が狭くなる症状)を引き起こすとして、 使用禁止リストに入れています。
ノルウエーはEUの 決定後、使用基準量を三分の一に減らしていますが日本の規制はありません。
結論として「食べたら死ぬで」みたいなことはないとしても決して安いからと言って大量に食べたり常食にしない方がよろしいようで…