限界サークル悲話 | 狭山与太郎のどですかでん

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「限界集落」という言葉が使われるようになってからもうずいぶん経ちますが、「限界サークル」という言葉は聞いたことがありません。

個人的な実感として現在「限界サークル」という現象が日本中の至る所で起きているのではないかとあらためて感じます。

何故、新聞やテレビなどのマスゴミで話題として取り上げられないかと言えば、これらマスゴミの制作主体者は現役として社会的に活躍している人たちであり、定年後の余暇としてのサークル活動とは無縁だからです。

こんなことは単なる日本における高齢化の一現象であって社会的な問題でもなんでもなく敢えて伝える価値もないってことなのでしょう。

 

「限界サークル」すなわち参加者が少なくなってサークルが成り立たないといった現象は特にコロナ禍以降急激に加速し、おそらく私の身の周りだけではなく全国いたるところで同じようなことが起きているのではないかと思われます。

 

約15年ほど前から団塊の世代が定年を迎え地域のサークルに参加する人たちも増えサークル活動が活発化し、新たに有志が集まってサークルを作ったり残りの人生をエンジョイしようという人たちの動きが至る所で見られました。

かく言う私も定年後は30年以上続けたテニスに加え、バドミントンサークルにも参加し、週3回バドミントンに興じるという生活をしていましたが、約2年後に遂に体が悲鳴を上げ、右肩の腱板が殆ど全て断裂してしまうという事態に見舞われてしまいました。

手術後一か月の入院と約一年のリハビリを終えた後は膝関節症ということもありテニスを諦めバドミントン一本に絞ることにしました。

 

テニスのサークルメンバーは当初10人ほどいましたが、世代交代は進まず病気や怪我などで一人抜け二人抜けして現在では4人揃わず流会になってしまうことが多くなっているようです。

バドミントンの方はというと認知症になったり亡くなったりでこちらも次第にメンバーが少なくなって、始めた頃は4面(16人以上)借り切るなんてこともあったのですが今では私がコロナで欠席していた時には4人揃わず度々お流れになったというのです。

体育館では別なバドミントンや卓球などのサークルもいくつかあってよく目にしていましたが、コロナ禍を境に姿を消したサークルがたくさん在り、コロナ明けでも続いてるサークルの参加者を見ると大体メンバーが半分以下に減っています。

最近は広々とした体育館で我々だけということが多くなってきました。

 

テニスやバドミントンは最低4人揃わないと試合ができません。

二人いれば基礎的な練習やシングルスでということもありますが何せこの年で今更上手になろうなんて気はさらさらなく体力も持ちません。

運動サークルは体力が必須でそれなりに健康な人という条件が必要ですが、どうやら文化サークルでも同じように「限界サークル」が増えているようです。

カミさんは数十年前から合唱サークルに参加していますが、ここでも同じようにメンバーが次第に少なくなってパートが成立しない場合もあるようで、限界化が進行しているようです。

こうした現象は私の身の周りだけではなく日本全国いたるところで起きているのでしょう。

 

そうしてこのような老人サークルで特徴的なのは体育会系文科系に関わらず圧倒的に女性が多いってことです。

私のバドミントンサークルでも7割は女性です。

始めた頃は上手な人下手な人色々ですが、10年も経つと何故か皆さんレベルがそろってしまいます。

勿論、昔実業団で活躍したなんて人は入ってきません。

私も始めた頃はサークル内では無敵でしたが最近はおばさんたちにやられることの方が多くなってきました。

そうして試合の合間にも よもやま話で盛り上がっていますが男性は押しなべて無口、話の中に加わろうとするのは私くらいなもので、中には昔の会社時代をそのまま引きずっているような方もいて、そういう人は嫌われていつの間にかいなくなってしまいます。

体を動かすというよりも皆さんと無駄話をしたり遊ぶことが楽しくて参加するという人が殆どです。

確かに家庭に閉じこもって毎日連れ合いの愚痴ばかり聞かされるのではストレスもたまるのでしょう。

 

一人で体を動かすと言えばウオーキングやジョギングがありますがこれはこれでよっぽどの意志の力がないと毎日続けることは難しいです。

今日は体調が悪いからとか雨が降ってるからとかやらない言い訳はいくらでもつけられるからです。

そういう意味でサークルに入って活動することは色々な点でおすすめなのですが、それも体の自由がきくという前提ですから健康は何物にも代えがたいと強く感じる今日この頃なのであります。

皆様お身体を大切に。