コロナ禍が始まる前年、父方の従妹が集まって従妹会なるものを催したのである。出席者は総勢20数人。
数十年ぶりの再会どころか生まれて初めてお会いしたなんて人も何人かいたが初めてでも、その顔やしぐさにどこか共通したものを感じるのもやはりDNAのなせる業か。
明治生まれの父親は12人兄弟。大正生まれの母親は4人兄弟。
父方の従弟は兄弟も多いせいか亡くなった人も含めて38人。
平均すると子供は1家族あたり3人ほどとなる。
私の世代では兄弟が2人か3人という家庭が多かったが、中には例外もあって私の中学から高校時代の友人に12人兄弟の末っ子というのがいた。
しかも驚いた事には上の11人の兄弟は何れも姉即ち女性なのだ。
彼が生まれた時にはすでに長女は嫁いだ後で家にいなかったというのである。
多分彼は長女の子供よりも年下の叔父さんとなったのだろう。
母方の従弟は我が家を除いて14人。
父方母方合わせて従妹が合計52人もいたのであるが他の家族も大体はこんなものだったのだろう。
では、私の子供たちが従妹会をやろうとしたら一体何人が集まるのだろうか。
父方即ち私の兄弟の子供達は我が子供含めて4人。
カミさん方では我が家を除いて3人。合わせて10人に満たないのである。
僅か30年ほどの間に8分の1に減少したことになる。
その従妹の子供たち即ち孫の世代はというと全部合わせても5人しかいない。
勿論今後増える見込みもない。
世代をまたぐごとに指数関数的に数が減少している。
これが我が家族即ち日本の実態なのである。
決して我が家だけが特殊なのではないだろう。
周りを見回すと孫が13人もいるなんて人もいるがそのような人は例外中の例外、大体が私と似たり寄ったりである。
政府自民党の少子化対策はとにかくトンチンカンで完全にピントが狂ってる。
しかも少子化対策と言いながら子育て支援。しかも一回限りである。単なる場当たりの選挙対策でしかない。
こんな連中に任せておいたのでは日本もお終いである。
人口が減少する国に未来はない。
その観点では中国も日本と同じ。猛烈な勢いで少子高齢化が進んでいる。
イスラエルだってパレスチナ人に比べると人口が増えないのが悩みだ。
EU先進国もどん詰まりだ。
その点アメリカは移民によって人口は増え続けている。
インドも人口増加に歯止めがかからない。
アフリカ諸国もそうだ。
世界の人口動態を考えると未来が見えてこないだろうか。