人類の歴史は殺戮の歴史 | 狭山与太郎のどですかでん

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パレスチナではイスラエルによる無差別殺戮が一層激しさを増し、何の罪もない市民の犠牲者の数は増え続ける一方で、もうすぐに1万人を超える勢いだ。

なぜこうも人類は人殺しが好きなんだろう。

人殺しが好きなのはネタニヤフだけではないというのが人類にとってこの上もない悲劇なのである。

しかも、殺戮が大量になればなるほど、相手が無抵抗であればあるほどアドレナリンが大量に分泌されブレーキが利かなくなる。

相手が弱ければ弱いほどますます図に乗ってエスカレートするのは何も国同士の喧嘩だけに限ったことではない。

そこいらで頻繁に行われている虐めと同じで、虐めてる側はほぼ野獣と化し、人間としての理性も知性も愛情も共感性も協調性もすべて失ってしまう。

 

「防衛」とか「自衛」という名目で今までどれだけの命を奪ってきただろうか。

ネタニヤフの狂気を世界中が非難してもどこの誰も歯止めをかけることができない。

もはや長年にわたってイスラエルに様々な支援をしてきたアメリカの言うことすら聞く耳は持たないのだ。

しかもパレスチナに限らずこのような大量殺戮は様々な理由によっていつでもどこでも起きるということだ。

今回のような異民族?によるジェノサイドの他にも、同じ国民でありながら殺したり殺し合ったりする例も枚挙にいとまがない。

ミャンマーの国軍。

カンボジアのポル・ポト

インドネシアの軍事クーデター

キエフ政府とドンバス地方

チリのピノチェトによる弾圧

etc

日本だってそのような歴史を繰り返してきた。

織田信長による比叡山延暦寺の焼き討ち。女子供含め4000人が殺戮された。

松倉勝家の圧政に農民やキリシタンが立ち上がった島原の乱では原城に立て籠もった約37000人が兵糧攻めにされたうえ、女子供も含め一人残さず全員惨殺された。

まるで今回のガザでの出来事を予測するようなことが今から400年も前に行われたということだ。

 

第二次大戦では現在のガザと同じようにソ連のレニングラードがナチスドイツ軍によって封鎖され約100万人が飢え死にした。

太平洋戦争では日本海軍14000人が立て籠もったマニラ市街をアメリカ軍は無差別の艦砲射撃と空爆を行い市街地は廃墟と化し、マニラ市民70万人のうち約10万人が犠牲となった。

 

第二次大戦後も市民を巻き添えにした大量殺戮は続く。

 

イラク戦争では米国の傭兵会社ブラック・ウオーターの「警備員」が殺害された報復として反米的な住民が住むファルージャの市街をアメリカ海兵隊を中心とする連合軍が封鎖し、市街地を包囲したのち空爆を中心とする大規模な攻撃を加えた。

これまた現在のガザの状況に似てはいまいか?

この攻撃によって殺害された住民の数は千人以上と言われ、この半数は女性と子供とのことだが未だに犠牲者の詳細は分からずじまいなのである。

因みに、アメリカのイラク侵攻によって約100万人のイラク人が犠牲になったと言われている。しかも侵攻の理由はフェイク情報に基づくものだった。

 

以前このブログで取り上げたマシュー・ホワイト著「殺戮の世界史」から「殺戮ランキング」を再掲してみた。

1.第二次大戦     6600万人
2.チンギス・ハン    4000万人
3. 毛沢東       4000万人
4.英領インドの飢饉  2700万人
5.明王朝の滅亡    2000万人
6.太平天国の乱    2000万人
7.スターリン      2000万人
8.中東の奴隷貿易   1850万人
9.ティムール       1700万人
10.大西洋の奴隷貿易 1600万人

最近の例では
24.ベトナム戦争     420万人(殆どはベトナム人)
30.朝鮮戦争       300万人
35.スーダン戦争     260万人
39.カンボジア      167万人

 

何れこのランキングにイスラエルが加わる日が来るのだろうか?

 

チャップリンは映画「殺人狂時代」の中で言いました。

「一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ」

ユダヤ人の移送と抹殺を命じられ忠実に実行したナチスのアイヒマンも言いました
「1人の死は悲劇だが、集団の死は統計上の数字に過ぎない」

 

ネタニヤフは英雄になりたいのだろうか?

彼にとってパレスチナ人は人間ではないのだから統計ですらないということなのだろう。