意図的に敢えて大騒ぎしたのかどうかは定かではありませんが、先月の中国の気球騒ぎは結果的に世界中に中国に対する恐怖心と米国の過剰反応振りを印象付けました。
現在ぱったりと情報は途絶えましたが、あの騒ぎは一体何だったのでしょうか?
ブリンケンが中国に行くのがよっぽど嫌だったのか又は行かせたくなかったのか。
国防総省は気球には飛行航路をコントロールする舵とプロペラまでついてるなんて言ってましたよ。どこについてたんですか?
そもそも、たとえプロペラが付いていたとしても時速300キロのジェット気流で流されているあんな大きな気球をソーラー駆動のプロペラでコントロールなんてできるわけがないでしょ。
最新鋭の戦闘機が出動してわざわざミサイルで撃ち落とした映像がまるで撃墜ショーのようにニュースで報道されていましたが最初の二個は確かに中国の気球らしかったみたいだけどその後何個か撃ち落としたものはどうやらアメリカが飛ばした気象観測用の気球だったようで殆どニュースで報じていません。
MoA-空軍は失敗した米国の気象気球を撃墜するために数百万ドルを費やしました-バイデンはそれがそうしたことを嬉しく思います (moonofalabama.org)
アメリカ空軍は異常気象により航路を外れた気象気球を撃墜するためにAWACS監視機、空中給油機、そしてこれまでで最も高価な戦闘機であるF-22を送り、400万ドルのサイドワインダーミサイルを発射して撃ち落としました。
F22が失敗した時に備え、2機のF15戦闘機がバックアップとして空中で待機。
F15は作戦の記録や撃墜ポイントの確認なども担当しました。
さらに、燃料が少なくなった時のためにKC135空中給油機も近くを飛んでいました。
領海上にはP8ポセイドン哨戒機が投入され、気球の残骸が着水した場所を確認しました。
その回収に巡洋艦と駆逐艦、強襲揚陸艦が駆り出されています。
空軍と海軍が連携し、領海上に出たタイミングを見定めて超高高度でミサイルを発射、落下地点を確認して回収しました。
しかも、アメリカとカナダの国境に近いヒューロン湖の上空に現れた気球に対してはF16戦闘機がサイドワインダーミサイルを1発射ちましたが外れてしまい、ミサイルは湖に落ちました。
米国国立気象局の発表によればアメリカは年間75.000個の気球を打ち上げているとのことですがこれを全部ミサイルで撃ち落としたら一体いくらかかるんでしょうか。(笑)
半世紀ほど前、「モンティー・パイソン」という英国のお笑いテレビ番組が日本でも放映されていました。
その中でジャングルを行軍していた部隊が「敵がいた」と誰かが叫んで先方に機関銃の一斉射撃を浴びせるのですがその敵というのは実は蚊が一匹飛んでいただけ。
その蚊にめがけて集中砲火を浴びせるというパロディなのですがまさにそれを思い出しました。
撃墜した残骸を詳しく分析するというところでニュースは途絶えたままですが何かわかったんでしょうか?
おそらく気象観測気球であることが分かってだんまりを決め込んでいるのでしょう。
今更「やはり中国の言うように気象観測用気球でした」とは恥ずかしくて言えないですもんね。
そうして気球騒ぎが収まったと思ったら今度はこれです。
国防総省は、軍が使用するいくつかの輸送ハブを含む米国の港で稼働している巨大な中国製クレーンを、中国が国内外に移動されている物資に関する情報を収集するために使用できる潜在的な「トロイの木馬」と見なしているとウォールストリートジャーナルが日曜日に報じたというのです。
米国はクレーンが中国をスパイしていると疑っている – WSJ — RTワールドニュース
ここまでくると殆どビョーキとしか言いようがありません。
まさに病気であることを裏付けるこんなニュースも飛び込んできました。
マイクロ波兵器ではない?ハバナ症候群の原因、機密解除の報告書が指摘した意外な結論:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)
キューバのハバナでカナダとアメリカの外交官が「ハバナ症候群」と言われる頭痛やめまいなどの体調不良を訴え、マイクロ波でキューバに攻撃されているのではないかなんて騒いだ事件がありました。
ところがこれはコオロギの鳴き声による心因性疾患であったことが明らかとなりました。
しかし、このことを米国政府は報道せず機密解除になったアメリカ国務省の科学報告書をアメリカのネットメディアが情報公開制度で入手し初めて明らかになったのです。
それにしてもアメリカの非友好国に対する印象操作は度を越えています。
日本のメディアは殆どがアメリカから配信された情報を何の疑いもなくただタレ流すだけです。
因みに、2020年6月23日 日本に中国の気球が飛来した時の記者会見で当時防衛相だった「嘘つきタロー」は「安全保障に影響はございません」と断言しました。
記者が気球について「また日本に戻ってくるという可能性はないんでしょうか」と質問すると、嘘つきタローは「気球に聞いてください」と、答えました。