マックルモアとラナ・デル・レイそしてビデオクリップ | 狭山与太郎のどですかでん

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先日、今年度米国グラミー賞の最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞にノミネートされているマックルモア&ライアン・ルイスの「THRIFT SHOP FEAT」という曲を紹介いたしました。
音楽はともかくなんと言っても感心してしまうのはこの歌詞とビデオクリップです。
ビデオクリップの終わりに「DIRECTED BY JON JON AUGUSTAVO×RAYAN REWIS×MACKLEMORE」と表示されています。
日本ではこのビデオクリップについてあまり話題になっていないようですが、JON JON AUGUSTAVOはこのビデオクリップで様々な賞を受賞しています。
こんなとぼけてイキなビデオクリップを作るのは相当な才能の持ち主です。
曲と歌詞に見事にマッチングした一つ一つのカットが意表をついていて何回見ても飽きさせません。
このビデオを見ても、面白さが分からない人、つまらないとかくだらないと感じる人は多いかもしれません。
そういう人は例えば東海林さだおの漫画を見てもさっぱり面白いとは感じない人です。
これはもう感覚の世界ですからいくら面白さを説明しても意味がありません。

一方グラミー賞とは無縁ですがLANA DEL REYという米国の女性歌手がいます。
決して歌が上手ではありませんが、彼女の「VIDEO GAMES」という曲は声や歌い方に独特の雰囲気があって曲自体も脳みその中の奥深くにある古い記憶を呼び起こすようななんとも表現しがたい怪しいメロディーとサウンドで不思議な感覚になります。
そうしてこのビデオクリップがまたすごいのです。
昔のシネ8mmカメラで撮ったような解像度の粗い汚い画面を、何の脈絡もなく一見無意味に繋ぎ合わせて、なんとも言えないノスタルジックな雰囲気を演出しています。

この不思議な感覚は私のような高齢者でないとなかなか感じられないものかも知れません。
どういう人がこのクリップを作ったのか興味があります。
因みに先ほどのJON JON AUGUSTAVOはフィリッピンの人らしいですね。

MTVから始まってYouTubeにいたるまで音楽も映像なしでは考えられなくなってきました。
映像作家も若い人たちがどんどん誕生しているようです。
最近はCDを発売するよりもYouTubeにアップしてコマーシャルで稼ぐ方が主流になりつつあるようです。
その点日本のポップス界はまだまだ旧態依然として、非常に閉鎖的です。
明らかに世界の潮流に逆らっています。
特にジャニーズ系に至っては電子出版雑誌の写真すら掲載しないくらい徹底していますが、これではビジネスチャンスを自ら放棄しているようなものです。
著作権にこだわるあまり、市場がどんどん小さくなるのみ。
世界を相手に打って出ることもできません。

ついでに、LANA DEL REYはYouTubeにたくさんライブビデオがアップされています。
かなりの美人ですがどれもこれも滅茶苦茶歌がへたくそです。
CDやビデオクリップを聞くとそんなにひどくはないということは、レコーディングした後に修正しているのでしょうか。

MACKLEMORE & RYAN LEWIS - THRIFT SHOP FEAT



LANA DEL REY-VIDEO GAMES