2024.4/23 江戸川柳 つつもたせひっきょう食へぬゆえの事 | サワラ君の日誌

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僕65歳。隠遁生活。飼い猫14歳。ほか、妻と父。家猫生活。

『江戸川柳辞典』(浜田義一郎編/東京堂出版)より選句

 

つつもたせひっきょう食へぬゆえの事

 

女性を姦通させてのゆすり、恐喝は、そもそも、共謀する男女が、生活してゆけないゆえのことです。

Extortion and blackmail based on sex with women are primarily because the men and women who conspire with them are unable to make a living.

 

和泉式部のような美人のお局かと思いきや「つつもたせ」であった。あるいは、美人ではないが「美人局つつもたせ」であった。どちらも、あるかもしれない。

I thought it was a beautiful woman like Izumi Shikibu, but it turned out to be a "tsutsumotase". Or, although she was not beautiful, she was considered a "beauty station-Tsutsumotase." There may be both.

 

精選版 日本国語大辞典 【つつ‐もたせ美人局】  〘名〙 (もと博徒(ばくと)の語で「筒持たせ」の意か) ① にせ物をつかませて、詐欺をすること。いんちきをすること。 ※塵芥集‐蔵方之掟(1533)「つつもたせ之儀有レ之者、蔵方之誤有間敷也、申かけたる輩を可レ有二御成敗一事」 ② 女が自分の夫や情夫と共謀して、他の男を姦通に誘い、あわや、というときに共謀の男があらわれて、それを種にその男から金銭などをゆすり取ること。なれあいまおとこ。 ※信長公記(1598)一四「ならび蜂屋の郷に八と申す者、つつもたせを仕り、彼寺へ若き女をしたて、雨中日の暮に走りこませ」 [補注]「美人局」の文字は、中国の元の頃、娼妓を妻妾と偽って少年などを欺いたことをいう、と「武林旧事」にあるのによったもの。