2019.9/19 香紙切 たびねしてつぎてえぬらしほとと ぎす | サワラ君の日誌

サワラ君の日誌

僕65歳。隠遁生活。飼い猫14歳。ほか、妻と父。家猫生活。

『書道技法講座48 香紙切』(伝・小大君 池内艸舟編/二玄社)より選句、習字

 

人丸

た日年してつ支氐えぬらしほととぎ須

可見奈飛やま尓さよふ介氐奈久

ゑちごの久尓にな利希る八志可久 本ととぎすの奈可ざり希礼ば 人丸

 

 

人丸

たびねして つぎてえぬらし ほとと ぎす

かみなびやまに さよふけてなく

ゑちごのくにになりけるはじかく、ほととぎすのなかざりければ 人丸

 

 

※類似 万葉集 作者不詳

旅にして妻恋すらしほととぎす神奈備山にさ夜更けて鳴く

 

ウイキペディアによれば、香紙切 (こうしぎれ)とは、完本が伝わらない平安時代散逸歌集『麗華集』を書写した古筆切とある。万葉集に、作者未詳の類似の歌がある。