『書道技法講座48 香紙切』(伝・小大君 池内艸舟編/二玄社)より選句、習字
人丸
た日年してつ支氐えぬらしほととぎ須
可見奈飛やま尓さよふ介氐奈久
ゑちごの久尓にな利希る八志可久 本ととぎすの奈可ざり希礼ば 人丸
人丸
たびねして つぎてえぬらし ほとと ぎす
かみなびやまに さよふけてなく
ゑちごのくにになりけるはじかく、ほととぎすのなかざりければ 人丸
※類似 万葉集 作者不詳
旅にして妻恋すらしほととぎす神奈備山にさ夜更けて鳴く
ウイキペディアによれば、香紙切 (こうしぎれ)とは、完本が伝わらない平安時代の散逸歌集『麗華集』を書写した古筆切とある。万葉集に、作者未詳の類似の歌がある。