2019.9/18 俳句 金子鴎亭 早春や銀河の瀧に水嵩む | サワラ君の日誌

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僕65歳。隠遁生活。飼い猫14歳。家猫生活。

『響き合う俳句と書 上』(金子兜太監修/天来書院)より選句、習字
 
金子鴎亭(おうてい)

 

早春や銀河の瀧(たき)に水嵩む

 

早春は、空気中の細かな水滴やちりによって、天の川が霞んで見え、これを銀河の瀧に水嵩むと表現したとの解説。

 

 

銀河の瀧とくれば次の漢詩が頭に浮かぶ。

李白

望廬山瀑布 廬山(ろざん)の瀑布(ばくふ)を望む

 

日照香炉生紫煙

日は香炉(こうろ)を照らして紫煙(しえん)生ず

遥看瀑布挂前川

遥(はる)かに看る瀑布の前川(ぜんせん)に挂(か)かるを

飛流直下三千尺

飛流(飛龍) 直下 三千尺

疑是銀河落九天

疑うは是れ銀河の九天より落つるかと