「新漢詩の世界」(石川忠久/大修館書店)
韋荘(いそう) 金陵図
江雨霏霏江草斉 六朝如夢鳥空啼
無情最是台城柳 依旧煙籠十里堤
江雨(こうう)霏霏(ひひ)として江草(こうそう)斉(ひと)し
六朝(りくちょう)夢の如く 鳥空しく啼(な)く
無情は最も是れ台城(だいじょう)の柳
旧に依りて煙は籠(こ)む 十里(じゅうり)堤(てい)
長江に雨がしとしと降り 川岸の草は生えそろう
六朝(りくちょう)の栄華は夢の如く 鳥は空しく啼(な)く
無情は最も是れ台城(だいじょう)の柳
昔のままで霞は立ちこめる 十里の堤
〈めも〉
六朝の都であった金陵も、栄華は夢の如く、鳥は空しく啼き、十里の堤に雨烟る柳が立ち並ぶばかり。
六朝時代、都として栄えた金陵すなわち南京は、隋の煬帝により破壊しつくされ、唐の時代は見る影もなくかなり寂れてしまった。雨煙る柳が栄華は夢のようなものだと悲しく思わせる。
水泳 7/10(日) 2周目
【累計3,302.8キロ 今日の距離4.0キロ、計3,306.8キロ】
釧路2937.7キロ ⇒次の目標地点:室蘭3319.7キロ