「新漢詩の世界」（石川忠久/大修館書店）
張謂（ちょうい） 題長安主人壁
世人結交須黄金 黄金不多交不深
縱令然諾暫相許 終是悠悠行路心
世人（せじん）交わりを結ぶに黄金を須（もち）う
黄金多からざれば交わり深からず
縱令（たとい）然諾（ぜんだく）して暫（しばら）く相い許すとも
終（つ）いに是れ 悠悠（ゆうゆう）たる行路（こうろ）の心
〈めも〉
金の切れ目が縁の切れ目。引受けて暫く心を許すことはあっても、いずれはゆうゆうたる行きずりの関係。
日銀は、６月21日、大規模金融緩和により世の中に供給したお金の総額が400兆円を突破したと発表した。この額は、GDP４倍のアメリカの供給総額とほぼ同じ。300兆7千億円は日銀に預けられ、99兆7千700億円が市中に出回っているとのこと。これだけばら撒いても景気が浮揚しない原因としては、銀行の融資が伸び悩んでいること等のほか、ばらまかれた金が金持ちの懐に囲い込まれてしまい、金回りが悪くなっている影響も大きい。景気を刺激するには、金持ちが溜め込んでいる金を吐き出させ、市中に出回らせて金回りを良くするしかない。動脈硬化状態の解消である。しかし、政府は、金持ちの懐に手を付ける気はさらさらないようだ。金の切れ目は縁の切れ目。金持ちからそっぽを向かれるのは怖い。貧乏人から消費税という形でなけなしの金をかっさらってゆくしか手立てなし。政府は、今後も、エンジンふかして金を刷りばらまくと言うので、金持ちは笑いが止まらず笑いすぎて顎が外れる懸念がある。また、御殿に積み上げた札束が雪崩落ちて札束災害に見舞われる心配もある。
水泳 ７/９(土） ２周目
【累計３，２９４．８キロ 今日の距離８．０キロ、計３，３０２．８キロ】
釧路２９３７．７キロ ⇒次の目標地点：室蘭３３１９．７キロ