7/8(金)  張説 還至端州駅前与高六別処 | サワラ君の日誌

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僕65歳。隠遁生活。飼い猫14歳。家猫生活。

「漢詩鑑賞事典」(石川忠久 編/講談社)

張説(ちょうえつ)  還至端州駅前 与高六別処  

旧館分江口  凄然望落暉
相逢伝旅食  臨別換征衣
昔記山川是  今傷人代非
往来皆此路  生死不同帰

旧館(きゅうかん)分江(ぶんこう)の口(ほとり)  凄然(せいぜん)落暉(らっき)を望む
相逢(あいお)うて旅食を伝え  別れに臨んでは征衣(せいい)を換(か)う
昔 記せし山川は是(ぜ)なるも  今 傷む 人代(じんだい)の非なるを
往来 皆 此の路(みち)なるに  生死帰るを同じうせず

以前泊まった旅館は 分枝する江のほとりに今もあり 物悲しく没んでゆく夕日を眺める
道すがら旅の弁当を回し食いし  別れに臨んでは旅の衣を交換したものだ
山川は記憶にある昔のままなるも  今 傷む 人の世のはかなさを
行きも帰りも 皆 この路なるに  生と死 帰るを同じうせず

〈めも〉
左遷により、中央から地方への赴任命令が下った。同じく左遷で地方に赴任する友人と、途中まで赴任の旅をともにする。同じ飯を食い、別れに際しては、服を交換した。やがて、中央に帰れることとなり、往路で泊まった旅館で山川を眺めると、景色は行く時に同じ。しかし、生死に隔てられて帰りは私一人。

転勤族同士、夏になると家族ぐるみでキャンプに行ったり、海水浴に行ったりしたことがあった。当時、小学生だった子供同士は大人になった今も、仲が良い。しかし、自然は昔のままだが、ご一緒した方々の中には、もはやこの世にいない人も幾人かいる。この世は無常。

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水泳  7/8(金)  2周目
【累計3,287.8キロ 今日の距離7.0キロ、計3,294.8キロ
釧路2937.7キロ ⇒次の目標地点:室蘭3319.7キロ