湘南の陰陽占い心理カウンセラー 富岡紗和子

 

 『占ってもらうだけで運気が上がる鑑定師』

『経営者が頼る占い師』と口コミが広がり

経営者、起業家のリピート率は実に9割以上。

ラジオ出演多数。

 

一度しかないあなたの人生を、

どう生きるべきか。
 

第二の人生、適職、起業、結婚、離婚、不倫、

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決断に悩むのはもうやめてください。

 

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誰も教えてくれない真実を

占術により解き明かし、心を込めてお伝えします。

 

 

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\ 湘南の陰陽占いカウンセラー/
宝石赤四柱推命鑑定士宝石赤
 

富岡紗和子
✽.。:* Sawako.Tomioka *:.
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  お洒落れキャンプに憧れ、玉砕する!
 

 

 

今から数年前、空前のアウトドアブーム、

メラメラキャンプブームがやってきた。

 


テレビでもキャンプ特集が頻繁に組まれ、

おしゃれなアウトドアグッズ

ダッチオーブンなどを使った

キャンプ料理の紹介などを

目にすることも多くなった。

 


ショッピングモールでも

アウトドアブランドが大きなスペースを使い、

魅力的な最新のキャンプグッズを

たくさん並べていた。

 


そして私たちも、

ショッピングモールに置かれていた

アウトドアブランドのオシャレな写真の

たくさん載ったカタログなどを手にして

眺めているうちに、

 

 

だんだん煽られて、

その気になってきてしまった。

 


昼はダッチオーブンやコンロで

豪快な煮込み料理や、

BBQなどのアウトドア料理を楽しみラブ

 

 

夜は火を焚いて、

素敵なキャンピングチェアに座り・・・

かっこいい柄のブランケットなどにくるまり、

ゆっくり語らいながら大人はお酒を飲む生ビール

 


子供たちはそのそばで

マシュマロなどを火にかざして焼き

 

 

キャッ!キャッ!爆  笑キラキラ

盛り上がりながら楽しそうに食べている。

 


テントでは

雰囲気の良いランタンの明かりで、

 

 

日常とはちがう

ゆったりとした時間を過ごしながら

家族団らんを楽しむ。

 


朝は自然に目が覚め、

きれいな空気を吸いながら

 

 

チーズとハムの入った

ホットサンドなどつくり、

コンロでお湯を沸かし

シルバーのマグカップでコーヒーを飲むコーヒー

 


おいおいおい・・・びっくりマーク

なんだその世界は・・・びっくりマーク酔っ払い

 


くぅ・・・

素敵すぎるじゃないか・・・指差し

 

 

素敵すぎて、

考えるだけでめまいがしてきそうだ。

 

 

 


そしてついに、

 

 

オシャレなキャンプを

家族で楽しもうびっくりマークちゅー

 

オー!グーキラキララブラブ

 

 

・・・と、今から思えば

悲劇の“暴走”の幕が

切って落とされたのであった。
 

 

  おしゃれキャンプへ暴走開始

 

さっそく、

アウトドア用品店に足を運び、

様々なキャンプ用品をチェックしまくった。

 


テントは本当に色んな種類があり

大きさやブランドにより

値段も様々であったが、

 

 

キャンプの基本はテントだし、

心地よいキャンプを楽しむために、

ここは思い切って

大きくてかっこいいものにしようびっくりマーク

と一大決心し、

10万近いテントを大奮発で購入した。

 


そしてキャプテーブル、

大人用と子供用のキャンプチェア、

調理用のツーバーナーコンロ、

シングルバーナー・・・

 

 

ツーバーナーコンロを

設置できるキッチンテーブル、

おしゃれなランタンを数種類、

寝袋やマット、キャンプ用の扇風機、

ウォータージャグ・・

 

 

かっこいいクーラーボックス、

薪を燃やすためのファイヤープレイス・・・

 

 

そのほか、おしゃれキャンプを彩る

たくさんの小物や調理器具の数々・・・

 

 

それにアウトドア料理のレシピ本。

 


気付いたら莫大な金額を、頭に思い描く

おしゃれキャンプ

のために投資していた。

 


しかし、これらは家族で気分よく

有意義な時間を楽しむための最初の投資だし、

 

 

これからたくさんキャンプにでかければ

しっかり元が取れる。

 

 

ただただ流行にのって、

洋服やバッグなどを買いあさったのではない。

 

 

これは無駄な

買い物ではないのだ。

 


そう自分に言い聞かせ、

おしゃれキャンプの決行日を

首を長くして待ちわびていたのであった。

 


そして、とある夏の日、

満を持しておしゃれキャンプの初日を迎えた。

 


まずは初めてということで、

自宅から1時間ほどで気軽に行ける

オートキャンプ場に出かけてみることにした。

 


その日はうだるような暑さであった。

 


オートキャンプ場に到着して、

まずはテントを組み立てようと

準備をすることにした。

 

 

奮発して購入したテントはやたらと大きく、

キャンプ初心者の私たち夫婦は

その場で初めて説明書を読みながら

テントの組み立てに挑んだのだが、

 

 

なにしろ骨組みなどのパーツが

ものすごく多くて、

炎天下の下、噴き出す汗をぬぐいながら

「ああでもないガーン

 こうでもないショボーン

と大苦戦であった。

 


頑張って伸ばした骨組みを苦労しながら

やっとの思いでテントに通したのに

上手く立ち上がらず・・・

 

 

もう一度説明書を読み直し

間違った!

ここじゃない!(涙)などと

間違いを発見し、また一からやり直し。

 

 

あまりの暑さと、

無駄にデカすぎるテントに

だんだん苛立ってくる。

 


そのうち、
「お前の要領が悪いからだ!

 ばか!(憎)プンプン

 

「自分の指示が間違ってるじゃん!

 人のせいにすんな!!(怒)ムキー
などと、

 

 

私たち夫婦は毎度おなじみ

暴言のキャッチボールがどんどん加速し、

 

 

おしゃれキャンプ以前に

「なぜ私たちは夫婦でいるか?」という

根本的な疑問が浮かんでくるほどの

罵り合いに発展していったのであった。

 


ようやくテントが組み立てられたころには、

まだキャンプを開始して間もないというのに、

心身共にかなりのグッタリ感に見舞われており、

 

 

このテントを明日の朝には

また罵り合いながらたたむのか・・と

考えるだけで気が重くなってくるのであった。

 


しかし、私たちは

このおしゃれキャンプのために

莫大な予算を

つぎ込んできたのだ。

 

 

何がなんでも、

楽しまなくては投資の元がとれないグーアセアセ

 


何とか気を取り直すと、

この日のために揃えた

キャンプグッズを次々設置し、

用意してきた食材でアウトドア料理を作った。

 


ビールをあけて

念願の乾杯びっくりマーク生ビールラブ

 


なんとなくの

おしゃれキャンプっぽさを味わいながら、

やっと家族での楽しい時間を

「若干の間」過ごしたのであった。

 

 

  なぜ「若干の間」だったのか・・

 

いつもは

ビールを飲みだしたら止まらないほど

ビールが大好きで、

 

 

アウトドアもBBQも

大好きな私なのだが・・・

 

 

昼間にテントの組み立てに

てこずり熱中症寸前まで炎天下で加熱され

汗をかきすぎたため、

しょっぱなからかなり体力を奪われ

猛烈なだるさが襲ってきてしまったのだ魂

 


私は早々に料理や調理器具を片付けて、

子供たちと一緒に

シャワーを浴びてくることにした。

 


オートキャンプ場に

シャワーの設備があることは

予めネットで見て知っていたのだが、

 

 

シャンプーやボディソープがあるか

どうかがわからず、

念のため自宅から持参していたので、

そのシャワーセットを持って

子供たちとシャワーを浴びに行った。

 


だがシャワールームに行ってみると、

そこにはシャンプーもリンスもボディソープも

備え付けで置いてあったっため、

私たちは持参したシャワーセットを

そのまま持ち帰ってきた。

 


私たちが戻ってきたのと入れ違いに

主人がシャワールームへ向かっていった。

 

 

ところが、主人は

ものの数分で

戻ってきたのだ。

 


どうやら男性用のシャワールームには

シャンプーなどの備え付けが何も

無かったらしいのである。

 


主人は、シャワールームに

シャンプーの備え付けがないのなら

 

 

なぜ手ぶらで行こうとする自分に

それを教えなかった?等と、

ブツブツ怒り出したのだが、

 

 

私としては女性用のシャワールームには

備え付けがあったので、

当然男性用のシャワールームにも

それがあるものと思いこんでいたしアセアセ

 

 

そんなことでまた

ああでもない、こうでもない

ブツブツ言われたことで

イライラしだしムキー

 

 

私たち夫婦はこの日の

第2ラウンド

突入したのであった。

 


気分は最悪だゲロー

 


大金かけてキャンプ用品を

あれもこれもと用意して

ノコノコこんなとこに

やってきたっちゅーのに

 


テント出すだけで至難の業だしアセアセ

 


体から水分が失われてミイラ寸前だしアセアセ

 


調理のテーブルとか

たたむのも大変だし運ぶのもクソ重いしアセアセ

 


ウォータージャグなんて

オートキャンプ場には水道が

完備されてるんだから無駄だしアセアセ

 


子供たちはそこまで

マシュマロなんて好きじゃないしアセアセ

 


そもそもおしゃれキャンパーは

キャンプ場で大げんかとかしてないしムキー

 


とにかく

もう我慢の限界だ。

 


このままでは、BBQの串で

フェンシングの試合

始まってしまいそうだ。

 


とにかく、

すべて忘れてもう寝てしまおう。
なんとか気を取り直すと

テントに入り、みんなで横になった。

 


横になったのだが・・・・・

 


暑い・・・滝汗滝汗

 

我慢して寝られるレベルの暑さではない。

まるでサウナだ。

 


そ、そうだ電球キラキラキラキラ

 


こんな時のために買った

キャンプ用の扇風機があるじゃないかびっくりマーク

 


さっそく扇風機を持ち込み、

スイッチを入れる。

 


羽根が回りだす・・・。

 


・・・は?

 


・・・・・・・なんだ?

この、

爺さんのため息レベルの弱風は・・・。

 


っていうか誰だ?

 

 

これアウトドア用として開発したヤツと

販売をOKしたヤツはムキー

 


そして誰だ?

これ買ったヤツはムキーはてなマークはてなマークはてなマーク
 

 

ただじゃあるまいしびっくりマーク

 


暑い・・・滝汗

イライラする・・滝汗

腹が立つ・・・ムキー

 

 

みんな熱中症になってしまうじゃないか。

 

 

その時だった。

 

 

・・・テントの中に

「俺、帰る」

という声が響いた。

 

 

・・・主人だ。

 


はてなマークポーンと唖然としているうちに、

主人はさっさと車に乗り、

走り去ってしまったのだ。

 


なんだこれはゲッソリはてなマーク

 


家族でキャンプにきて、

夜中に嫁と子供を置いて

自分だけ車で帰る人なんて

この世界にいるのだろうかはてなマーク

 

 

少なくとも関東地方には

そんなのこの人

ただ一人なのではないだろうかはてなマーク

 


それとも私が知らないだけで、

そんな人って割といるのかはてなマーク

 


いやいや、そんなわけ

ないだろう・・・。

 

 

暑さで思考がおかしくなってくる。

 


サウナ状態のテントの中で眠れず、

イライラしながら考えていると、
どこからともなくガサゴソ

いう音が響いてきた。

 


待って滝汗滝汗滝汗びっくりマーク

 

ちょっとびっくりマーク

まさか今度はジェイソンはてなマークはてなマーク

 


恐怖に震えながら

音のする方を確認すると、

 

 

近くの茂みから出てきたと思われる野良猫が

私たちのテントの食材を狙って

ガサゴソと物色しているオッドアイ猫

 


なんだ、

猫か・・・

 


そりゃいくらなんでも

ジェイソンは無いわな・・・

 


私は安堵しながらも

シッシッシッシッびっくりマークびっくりマーク

猫を追い払った。

 


再び横になると、

すぐにまた野良猫の

ガサゴソが聞こえてくる。

 


チッ・・・

 


私は立ち上がるとまた猫を追い払い、

食材すべてが猫が届かない

テントの内側に入っているのを確認し、

もう一度横になった。

 


だが、またまた間髪入れず聞こえだす

野良猫のガサゴソ ガサゴソ音・・・・

 


あーーーーもう!!!!ゲッソリ

 


うるせーーー!!!!

 

てめーーーーー!!

ふざけんなっーーー!!

あっち行けーー!!!

 


夜中のオートキャンプ場に

私の怒号が鳴り響いた。

 

 

地面の砂利を両手に掴んで

暗闇の中に投げつける。

 


ハァハァハァハァハァ・・・ゲッソリ

くそ・・・

 


なんだこれ。

 


何がオシャレキャンプだ。
どこがオシャレキャンプだ。

 


精神と肉体をいたぶられる

拷問じゃないか・・。

 


その時だった。

 


砂利道を走る車の音が聞こえ、

起き上がってみると

 

 

帰ったはずの主人が戻ってきた。

 

 

オートキャンプ場は、防犯のため

夜中に車が出入りできないよう

封鎖されているらしく、

 

 

出口まで行ったはいいが

車を出すことができず、

帰宅を断念したらしい。

 

 

聞けば、翌朝には

迎えに来るつもりだったとは言うが・・・

 

 

それにしても、

封鎖されていなかったら

本気で帰ったのだな、この人は・・・

 


嫁と子供を残して・・・ゲロー

 


かくして私たち家族は

暑い夜をなんとかやり過ごし、

 

 

翌日には夫婦で

暴言の剛速球を

投げ合いながら

 

 

大騒ぎでドデカいテントをたたみ、

みなグッタリしながら

帰宅の途についたのであった。

 


それ以来、二度と家族で

キャンプに行くことはなかった。

 


どデカいテントは

自宅の庭に広げっぱなしにし、

 

 

子供たちの友達が来た時の遊び場になったが、

1年以上庭に放置した結果、

劣化が進み、生地が手で割けるほどに

ボロボロになり

 

 

最終的にゴミ処理場に

持ち込むこととなった。

 


その他のキャンプ用品は

ヤフオクで次々に売り飛ばし、

無駄にした資金の回収に努めた。

 


アウトドアブーム、キャンプブームは

現在も続いているようだが

 

 

オシャレにスマートに

キャンプを楽しんでいる人たちを見ると、

 

 

あの日の自分達の醜態を思い出し、

遠い目になってしまう私なのであった。

 

 

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