Intoto | さわでぃ☆にっき

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本来食べ物ネタばかりなのですが、
今年はその他の話も発信して行こうかと♪

ソウルでやりたい事と言えば、
食い道楽と、ショッピング!
観光!という肉食獣に、わたしはきょとん。
ソウルって観光する所なん?

ずっとオーダーメイドの靴が作りたかった。
日本でもオーダーするとべらぼうに高いし、
ドイツなんて、職人仕事にはもっとお金を積まないといけない。
ので作った事はない。

私の足は、小さいのに幅広で、既製の靴は正直全く合わない。
1サイズ大きい靴に、かかとにスポンジをいれるか、
1サイズ大きい靴で、足首か、甲の所にベルトがあって脱げない構造のもの。
それ以外の靴は持ってない。
そんな私にベルト無しのパンプスを!

ソウルで靴を作ってくれるお店はいくつかあるようだが、
今回はIntotoというお店に決定。
いろんな人のブログを見る限り、
この店は「ダメダシ」してくれそうなんである。
そこが私がこのお店に決めた理由。
難しい私の足には専門家の意見が必要なり。

欲しい靴の写真を持って行くと良いと書いてあったので、
早速イメージを作成。
photo:01


左のはどこかの靴屋さんのプラグインで、自分でカスタマイズしてみたもの。
「夏場、毎日履いて行けそうなパンプス」というコンセプト。
紺色ボーダーが大好きなので、それに合いそうかな?と。
右は、Sex and the Cityでケリーが大好きだったデザイナーのシューズ。
定価は5万ぐらいする靴なのかな?
せっかくだから贅沢そうな靴をお手本に持って行ってみよう。
「パーティーで立ちっぱなしでも大丈夫な靴」がコンセプトです。

お店の人は日本語が上手でびっくり。
ヨーロッパの人がいくら努力してもこんなに上手にはならないだろう。
でも、努力もしたろう。すごいなあ、流暢。

「参考になる写真は持ってきましたか。出来ないデザインもありますよ。」
と、最初に宣言される。
あ、そうなん?それは考慮してなかった。
デザインを見せると、
「左の靴のこのソールは無理。右の靴のギャザーはできません。
他にはサンプル持ってきましたか?」

撃沈。
持って来てない。
とりあえず、この方向性で粘ってみる事に。

「紺色がいいんです。」
と言ったら、色見本が無かったのか、
上から実際に使ってる皮をいくつか持って来てくれた。
へぇ。こんな大きくてふにゃふにゃの皮があんなしっかりした靴になるのかー。
想像出来ない。
「かかと赤がいいの?ちょっと変かな。」
ま、オーダーメイドだから、
他に無い組み合わせで行ってみようとか思っちゃったんだよね。
「それにね。かかとに皮貼ってもいいけど、石に挟まったら剥けますよ。」

ごもっとも・・・・
そういう靴を昔、我が家で良く見かけた。
「皮貼らないで黒にしましょう。」
お、決定された(笑)。
紺の靴に、黒のヒールがどう合うのか想像つかないけど、
相手は何千足って作ってるんだもんね。

「高さは?」
「あの靴ぐらい。」と店内のパンプスを指差す。
「あなたは今、6センチのヒールを指差されましたが、
このデザインで、一番美しいのは5センチです。5センチにしましょう。」
いいの。いいの。
ダメダシを望んで来たのですから。

「つま先はどうします?」
「幅広なんで、丸にしてもらった方が、バランスがいいかと思うのですが。」
うん。と頷くお兄さん。
この見解は正しかったらしい。

このお店気に入っちゃったな。
お客さんの一瞬の満足を得ようとしていない所が良い。
私が6センチって言ったら、6センチにしてくれたら、
その場で、私は満足だろうに。
今ダメダシしても、後できっとこれで良かったと思ってもらえる、
そんな確信からのアドバイスなんだと思うわ。


「ゴールドの方の靴は、ギャザー無しでこんな感じで作れます?」
「作れるけど、あなたの足には似合わない。
この横が開いちゃうタイプは、あなたの幅広の足には似合わない。」

ズキーン。
確信を突くなあ。
それでも妥協線かと思って、
持って来てみたデザインなのに。
うう。
いいな、すらっとした足の人は。

と言う事で、ちゃんと足が包まれるデザインでゴーサインが出ました。
「ゴールドがいい。」
「パーティーでしょ?上品なシャンパーンにしましょう。」
「この靴には皮をかかとにはってあげましょうね。
パーティー会場には、かかとを挟んじゃう様な所もないだろうから。」

二人のお兄さんにダメダシをくらいつつ2足注文した訳ですが、
「もう、足形ありますから、メールで注文してくれてもいいですよ。
僕たち兄弟ですから、どっちに注文しても同じです。」

うそ。
うれしい。後はメールで頼むと、足にピッタリの靴が頼めるの?
わお。

お値段は、2足で、ドイツまでの送料込みで、
確か24,000円ぐらいでした。
紺の靴も、シャンペーン色の靴も同じ値段。
ドイツや日本だったら、
1足の靴だってこの値段でオーダー出来ないのに。
ありがとう、Intoto。



次回へ続く。


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