散文詩で一休み | ノベルの森/アメブロ

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オリジナル小説、今はSF小説がメインです。今日からは「多次元文章世界」と題して、ノンフィクション(ショート・ショート含む)とエッセイを展開していきますのでどうぞ応援してください。

皆さん、こんばんは。

「映画のようなラブストーリー」に登場する、子犬の名前に名前をつけてくれたアメストリスさんに贈らせていただいた散文詩、承認していただいたのでこちらでも掲載することにします。どうぞ、読んでみてください。

    

   「無 境 界」 

(宇宙でもあるし、精神世界でもある。ぼくはそんなふうに考えています)

僕の世界は 君を入れたら

それで一杯になる

「小さな世界なのね」

それは君、間違っている

僕の世界は君が加わることで

一杯になって、さらに拡がってゆくんだ

小さな水溜りが海のようにね

しかも長い時間は要らない

僕が君の手をにぎり、君が握り返した

その瞬間、空が抜けて宇宙の果てが見えた

そんなふうに錯覚するほど拡がってゆく

君には見えないのかな

キスしたあとに見せる君の笑窪が

僕の世界を開け放ったんだ