子供が日本国籍を取得できたこともあって彼女は日本行きを計画します。

 

初めて知ったのですが、フィリピンに関してはJFCビザなんて特殊なビザがあります。

捨てられたジャピーノに対しての救済措置のようなものなのでしょうか?

他国民に対してはこのようなビザは見受けられません。

いかに歴代ピン中の方々が悪事の義理を尽くしてきたのかってことでしょうか。(笑)

 

彼女はJFCビザを申請しました。

しかし必要書類をよく見ていなかったのか、不足書類がいくつかありました。

 

日本人父の戸籍謄本と保証人の住民票も足りませんでした。

2週間後に面談をするということでその時に持参することになりました。

面談では悪いブローカーに引っかかって日本でのあなたの生活が心配だ。

などと言われたようです。通常はそんなこと言われるのでしょうか?

 

当時の状況を彼女に聞くと、なにか釈然としないものがありました。

働く予定があるにもかかわらず、なぜか保証人が個人。

しかも現状無職のお爺さんだったそうです。

無職というか個人のブローカーかもしれません。

保証人とは一度も会ったことはなく、zoomで1回だけ会話しました。

なんの会話をしたかというと、名前や年齢などの自己紹介だけだったそうです。

しかも彼女のほかに2、3名の保証をしていたようです。

 

その保証人はビザが下り、無事に日本入国すると空港でピックアップ。

そのままアパートに連れていきます。

どんなアパートかは知りませんが、親子であればシェアではないでしょう。

日本までの航空券、アパートの賃貸費用、最低限の家電を用意されます。

現金を10万円ほど前渡しされ、それで食料品や日用品を買います。

 

保証人のブローカーは仕事を彼女に紹介します。

そして彼女は毎月の給料から返済していきます。

どんな契約をするのかわかりませんが、給料から天引きされる可能性があります。

労働基準法ではアウトなのでどのようにかいくぐるのかはわかりませんが。

そのような怪しいブローカーは暴力団の資金源になっている可能性もあります。

 

彼女と保証人の関係は、友達の友達と面談では答えました。

大使館側ではこれはあやしいと思ったのでしょう。

彼女に日本で搾取されるんじゃないですか?

もしなにかあったらすぐに警察やフィリピン大使館に連絡しなさいと言われました。

 

7月に申請し、2週間後に面談。

そしてそこから半年後、申請は却下されました。

たぶん却下されたほうがよかったんだと思います。

でも、搾取されても日本で暮らすほうがよかったのかもしれません。

なかなか難しい問題です。

 

今後も彼女は日本行きのビザ取得に挑戦すると思います。

それにしても観光や知人訪問のビザではなく、JFCビザのメリットってあるのかな?

 

さて、これからジャピーノはどのような人生を送るのでしょうか。

それこそ、神のみぞ知る、ですね。

 

ジャピーノ物語はこれでいったん終了です。