それから数年して、彼女はあるNPOの存在を知りました。

そのNPOはジャピーノの国籍取得支援をしていました。

 

彼女はそこにコンタクトを取ります。

父親がどこの誰だかわからなければ難航するのでしょう。

しかし、このケースでは簡単でした。

 

彼は日本からいろんなものをフィリピンに送っていました。

そのときに書かれていた住所や電話番号を彼女は書き留めていました。

住所、氏名、電話番号、生年月日は特定できています。

それどころか写真から手紙からすべての記録を彼女は残していました。

(このへんはなぜかしっかりしています)

 

さっそくNPOは動きます。

本人と話し合っても簡単に解決できないので裁判所へ。

内容はよくわかりませんが調停だったのでしょうか?

彼女もSkypeで参加したというから驚きです。

これは裁判所なのか、弁護士事務所なのかわかりませんが。

そしてDNA鑑定をし認知が認められました。

 

個人的には逆らってもしょうがないんだから、さっさと認知すればと思います。

まさか他の男との間にできたとでも思ったんでしょうか?

 

認知が認められて10か月後に無事に国籍取得となりました。

ただ、フィリピン在住では日本語がほとんどできない日本人の出来上がりです。

この先、いったいどうするのでしょうか。

彼女は日本に住みたいと言っていますが、さてどうなることか。

 

認知決定後に養育費として彼はNPOに100万円を送金したそうです。

養育費100万円ぽっきりって、どうすんの? って感じですね。

弁護士に頼んで調停でもやれば、もっと取れると思います。

しかし、彼女はある理由から気乗りはしないようです。

ちょっとした勘違いなのですが、その勘違いの理由は私も理解できました。

 

そろそろ終わりに近づいていますが、また続きは次回に。