噛み合わない二人
いくらいい選手を要していてもどうしても噛み合わないコンビもあります。
ティエリ・アンリ&ダヴィド・トレゼゲ(フランス)…プライベートでは仲がいい二人ですがピッチに立つと相性の悪さが目立ちます。2トップを組んだ場合アンリが窮屈にプレーしている印象があります。やはりアンリはベルカンプやファン・ペルシのようなセカンドトップと組んだ方が持ち味を発揮出来るのでしょう。トレゼゲも1トップかセカンドトップと組んだ方が実力を発揮出来ることはユヴェントスで証明済みなので共存は難しいようです。
フランク・ランパード&スティーブン・ジェラード(イングランド)…どちらも世界最高峰のセンターハーフながら攻撃的過ぎることから共存の難しさを指摘されています。ユーロ2004ではまずまずのコンビネーションながら守備面で問題があり、ワールドカップ2006では全く機能していませんでした。少なからずリヴァプール、チェルシーの中心選手であることからのプレー面でのエゴが出てきている感じがします。ジェラードを右サイドに回すシステムも模索されましたがベッカムの復帰、ライト・フィリップスの好調でそれも無理そうです。今の状態ではジェラードがスタメン濃厚でランパードは苦しい日々を過ごしそうです。
あらゆるシステムを試すのも手ですがどちらの代表もユーロ予選で苦しんでいます。非常に残念ですが共演の可能性は薄いといわざるを得ません。監督にとっては贅沢ですが辛い日々が待っていることでしょう。
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ヤングガナーズの快進撃!!
アーセナルが絶好調です!!前半8試合を終え7勝1分と無敗をキープし、チャンピオンズリーグでも難敵セビージャを一蹴しグループトップに踊りでています。
開幕前は悲観論が相次ぎました。絶対的エースのアンリがバルセロナへ移籍、またそれを追うようにリュングベリがウェストハムへ移籍、デイビット・ギル副会長の電撃退団でアーセン・ヴェンゲル監督の先行きも不透明になるなど上位進出すら危ぶまれていました。
しかし若いヤングパワーがそれを吹き飛ばしました!エマニュエル・アデバヨール、ロベン・ファン・ペルシのツートップがゴールを量産、セスク・ファブレガスが中盤を制圧し、コロ・トゥーレがDF陣を引き締めました。更にアブ・ディアビー、マシュー・フラミーニがトーマス・ロシツキー、ジルベルト・シルヴァの座を脅かせるなど選手同士の健全なポジション争いが繰り広げられています。
そしてなんといっても若手を育てたら右に出るものはいないと言われているアーセン・ヴェンゲル監督の存在も大きく、一貫した戦術(パス&ムーブ)は今年も健在です。またアンリという大黒柱が抜けたことによる選手それぞれが責任感を持つようになったのも大きいでしょう。
このまま首位を独走するのは厳しいと思いますが素晴らしいスタートダッシュを切ったアーセナル。優勝争いに絡んでくるのは間違いなさそうです!!
次回は「噛み合わない二人」です![]()
一貫した熟成路線~ACミラン~
現在ヨーロッパ最強チームと言われているACミランですがその秘訣はアンチェロッティ監督という名将の存在と「熟成路線」が考えられます。
2001~2002シーズン途中アンチェロッティ監督が就任しましたがチームは4位に入るのが精一杯でどん底の状態にありました。
また2002~2003シーズンの夏セードルフ(当時インテル)、リヴァウド(当時バルセロナ)というトップ下を主戦場とする選手を獲得しその補強を疑問視する声も多く挙がりました。しかしアンチェロッティ監督はピルロを中盤の底のコンバートに成功、またセードルフ、ガットゥーゾにピルロのフォローを義務付け非常にスペクタクルなサッカーを展開し、チャンピオンズリーグの栄冠を手に入れました。
そして翌シーズン機能していなかったサイド攻撃の強化でカフー(当時ローマ)、パンカロ(当時ラツィオ)を獲得、またルイ・コスタの後釜として獲得したカカが大ブレイクし圧倒的な力でスクデットを獲得するなど実りのあるシーズンになりました。
その後2シーズンは無冠に終わりますが手薄なFW陣にクレスポ(当時チェルシー)、ジラルディーノ(当時パルマ)、マルディーニ、ネスタの負担軽減のためにスタム(当時ラツィオ)を獲得しました。ドラソー(当時リヨン)、フォーゲル(当時PSV)が期待を裏切るなど失敗もありましたがピンポイントに弱点を補いフロントがしっかり機能しているのが見えました。
そしてそれを見事に体現したのが昨シーズンだと思います。カルチョ・スキャンダルにより補強に出遅れ前半は低迷しましたが冬にロナウド(当時レアル・マドリード)、オッド(当時ラツィオ)を獲得し巻き返すと、3シーズンに渡り熟成させた組織力でチャンピオンズリーグ優勝というビックタイトルを勝ち取りヨーロッパ最強チームであるということを証明しました。
今シーズンも勝ちきれない試合が多く低迷していますが必ず最後には上位には絡んでくると思いますし「経験」がモノをいうチャンピオンズリーグでは優勝候補の筆頭であることには間違いありません。ライバルチームのインテルも「継続路線」をとりいれてるようにACミランは常にヨーロッパの中心チームに居続けています。今後どう巻き返してくるか注目です!!
次回は「ヤングガナーズの快進撃!!」です![]()