恐竜くんでござい -4ページ目
ケンゾーくんに、例の砂時計なるものを見せてみた。これは眉つばか。
曰く、「これとおんなじモノをもう一個並べてみて、おんなじ時間で砂が落ちたら、ホンモノじゃね?」
分からなかったから聞いたんだが、余計分からんようになった。 ケンゾーくんはエンジンキ○ガイだ。僕もエンジンは好きだが、ケンゾーくんほどではない。今日、彼は話しかけても全く反応がなく、ついに本格的にエンジンに取り憑かれたようだ。エンジンおばけ。エンジンおばけの誕生である。 銃でトリを追い回した。銃は借りてきたものだが、使い方が分からなんだ。なので持って追いかけただけだが、トリはなぜか逃げ惑った。トリというのは、賢いのかアホなのか分からん。 ヒザに、ひざこぞうむしがついていた。これは必ずヒザにつく。少し血を吸うが、別に害はない。 ケンゾーくんが飛行機械をつくった。「なんかカッコ悪いから、おまえ試してみろよ」とのこと。何だ、原始的な羽ばたき機ではないか。試したが、キチガイのように羽ばたき、汗だくに。「やっぱだめか」とケンゾーくん。
たぶんケンゾーくんは、なんか、他人がキチガイっぽい動きをするのを見たかっただけだと思う。ケンゾーくんはたまにそういうことする。 ケンゾーくんと世間話。ケンゾーくんがどこかよそで、首の骨を折って死んだ人の話をする。ケンゾーくんはそういう悲惨なことでも淡々と話す事が出来るのだ。それで、僕はいつも感心して、「へええ」と聞いている。 陸生アンモナイトの親子が行く。ああ、僕にもああいう小さい頃があったのだなあ。 うっかり手を滑らせて、こうなった。
奇しくもさかさまに景色を見ることとなった。さかさまに景色を見た事があるとないとでは人生の深みが違う。これは断言できる。
ああ、今日も断言したなあ。 近くに探し物おじさんが住んでいる。いつでも探し物してるのだ。何探してるかはわからない。別にキチガイっていうわけじゃないけど、似たようなものかも。
薪拾いの帰り、道に粉が落ちていた。イモの粉だろうか。おおかた袋に穴が空いていたのだろう。
落とした人は困っているだろうが、もはや地面の砂と交じっているので、粉を一粒ずつ拾うわけにもいかなかった。粉にすると、かさばらず、食べやすいので便利だが、こういうふうにこぼすこともあるので、粉というものは扱いに気をつけなければならない。 
