(母親の狂気) ランゲージバリアー(言語の壁)② | オーストリアで暮らしてみたら

オーストリアで暮らしてみたら

同い年の夫と息子(12歳)の三人暮らし。
数年前にオーストリアへ移住しました。主婦の目線から日常で本当に使えるドイツ語と英語のフレーズをエピソードを交えながら綴っています。
TOEIC905点英検準一級(移住前)

こんにちは!

 

↓こちらの続きです。

 

 

ナギハーン:「保護者の集まりは、夫婦二人で参加しても良いのかしら?」

 

ワタシ:「ワタシの時は、コロナの影響で保護者は一人にしてくださいっていう

アナウンスメントがあったけど、無視して二人で参加している人も多かったよ。」

 

さては、ドイツ語での自己紹介、無理だと思って旦那さんを連れて行く気だな。。。笑

 

旦那さんを人身御供にするのね。。。

 

ちなみに、我が家はワタシが毎回人身御供になっております。

 

いいんです。

 

いいんですよ。

 

夫が週末(金曜日の夜から)はご飯を作って労ってくれますので。

 

大量の嫌味つきだけど。。。ワタシが言わせてるのでしょうね。。。

 

 

ナギハーンの質問は続く。

 

 

 

あのですね、最初のWhatsAppのテキストメッセージには、

 

「a quesiton」って書いてあったんですよ。

 

「a quesiton」って言ったら質問は1個ですよ?

 

あーた、何個質問しとるの??

 

 

ナギハーン:「それとね、宗教の授業についてなんだけど。」

 

あーきた。

 

彼女はこの中学への出願の時から、宗教の授業についてものすごく気にしていました。

 

ナギハーン一家はトルコ人です。

 

しかしながらイスラム教ではありません。

 

トルコ人だと自動的に宗教をイスラム教とされることに腹を立てています。

 

豚肉も普通に食べます。

 

娘さんも。

(なので、よくクラスの他のトルコ人と揉めてしまうらしい。彼女が普通に豚肉を食べるから。)

 

 

なので、願書の書き方を教えて欲しいと言われてカフェに呼び出された時(今年2月)に

 

ワタシ:「心配しなくても大丈夫。9月の新学期が始まってから最初の週に

「宗教の授業は受けさせません。」っていう手紙を提出すればいいだけだから。」

と説明していました。

 

ワタシは再度上記の説明を繰り返した。

 

ナギハーン:「でもね、じゃあ宗教の授業を受けない生徒はどこにいたらいいの?」

 

入学書類に書いてあるよ。

 

ナギハーン:「倫理の授業とか宗教全体の授業はあるの?」

 

授業カリキュラム確認しようか。

 

 

きついことを言ってるかもしれませんが、

 

自分で調べたら分かることばかり。

 

 

いつもは聡明な彼女ですが、娘さんの教育関係になると一変するんですよ。

 

まさか、これが、

 

母親の狂気

 

ってやつなのか??

 

ナギハーン:「その宗教の授業を受けないための同意書って学校からもらえるの?

それとも自分で作らないといけないの?」

 

 

「入学書類に入っていない」

 

且つ

 

「その入学書類に「文書で提出してください」」

 

って書いてあったら、

 

あー自分で用意しないといけないのねって

 

これまた

 

自分で考えたら分かることだよね。

 

どうしちゃったの、ナギハーン!!

 

ワタシ:「あのね、前も説明したと思うけど

 

自分で用意するんだよ。

 

インターネットにゴロゴロ落ちてるから加工して使ったらいいんだよ。」

 

ナギハーン:「ああ、そうなのね。インターネットで。。。」

 

ワタシ:「・・・」

 

ワタシ:「テンプレートあげようか?」

 

ナギハーン:「いいの!? ありがとう!」

 

 

待ってたんだよね、この言葉を。

 

彼女の術中にまんまとハマるアホなアジア人おばさん。

 

 

やっと電話を切って、以前作ったファイル「Abmeldung Religionsunterricht」

をWhatsAppに添付しながら

 

これが最後や。

 

と自分自身に言い聞かせた。

 

あかん

 

 

このまま手取り足取り手伝っていたら。。。

 

ワタシには

 

もう

 

バッドエンディング

 

が見えている。

 

次は

 

授業について

定期テスト

成績

 

で揉めることになる。

 

親同士は成績について言及してはならないのだ。

 

絶対に。

 

今年、嫌というほど身に染みた。

 

気軽に手を出してはいけない、絶対に。

 

子供を巻き込む大惨事になる。

 

夏休み明け、ワタシは一度、今後についてナギハーンと腹を割って話さなければいけないなと思っている。

 

彼女は、裏切られたと思うかもしれない。

 

とっても憂鬱だ。

 

でもやらなきゃ。

 

もうすぐ夏休み。

 

暫くの猶予は、ある。

 

まずは夏を楽しもう。

 

この一年、競争の厳しい〇〇中学での我が子の学校生活を

孤軍奮闘で戦い抜いたアジアンおばさんにもどうか少しの猶予をください。

 

そう、ワタシもまさに「母親の狂気」を地でいっていたのだ。

 

ワタシの怒りの前で、おびえた目をした我が子の顔。

 

ワタシも何度も一線を越えた。

 

超えてしまった。

 

夫との話し合いの中で、「日本帰国」の話も何度も出た。

 

「ワタシ、もう無理だよ。。。ドイツ語が無理なの。

 

導いてあげられない。」

 

大泣きしたことも数知れず。

 

来期は更にシビアになるだろう。

 

ワタシは、もつのだろうか。

 

サウロロフス

 

追伸:29人のクラスで、今年5人の留年が出た。

最終決定は、夏休み明けの新学期最初の日のテストで決まるそう。