こんにちは!
先週のある平日午前、WhatsApp(ワッツアップ 欧米版LINE)が鳴った。
一階に住むトルコ人ママ、ナギハーンからのテキストメッセージだった。
英語で、
ナギハーン:「〇〇中学のことで聞きたいことがあるのだけど時間あるかな?」
とあった。
〇〇中学とは我が子が現在通っている地元オーストリアの中学で
9月からナギハーンの愛娘プリンセッシンも進学が決まっている。
ワタシ:「今電話できる?」
と返しつつ、ちょうど洗濯物を干し終えた所だったので洗濯カゴを浴室に戻しに行った。
リビングに戻ってスマホを見ると着信履歴が。
ふむ。なかなか急いでいるようですな。
ワタシは折り返した。
すぐにナギハーンが出て、お決まりの英語の挨拶。
その後、本題に入る。
ナギハーン:「時間取ってくれてありがとう!」
ワタシ:「いえいえ」
ナギハーン:「あのね、○○中学からインビテーションレターが来て、今週行くことになってるの。」
ワタシ:「あー。私たちも去年行ったよ。」
ナギハーン:「手紙を見ると予定が2時間になってて何するんだろうって思ったのと
もしかしてそこで親同士が自己紹介をしなきゃいけないんじゃないかなって思って。
それでユリが昨年その場で自己紹介をしたか教えてほしくて。
もし自己紹介をしなきゃいけないなら、事前にしっかりと準備をしておきたいなと思って。
ほら、ランゲージバリアー(言語の壁)があるから。」
ナギハーンは英語はとっても流暢だがドイツ語が話せない。(母国語はトルコ語)
職場も英語でOKのため(彼女はSE)、会社負担でドイツ語レッスンを受けてはきたけれど
当然、日常会話をこなすレベルまでは到達できない。
この5年間、育児と仕事でいっぱいいっぱいだったのだ。
英語でバリバリ仕事してるのだし、英語でコミュニケーションが取れる友達とつるめば
別にドイツ語が話せなくてもこの地域では暮らしていける、
子供の教育(ドイツ語)以外は。
ワタシ:「ワタシの場合は、その時は自己紹介はなかったよ。
自己紹介をしたのは、新学期過ぎて確か10月半ばのElternabend(エルタンアーベント 保護者会)でだったよ。」
ナギハーン:「じゃあ、どうして2時間も予定があるのかしら?
何をするの?」
ワタシ:「えーと、確か親と子供に分かれてそれぞれ建物内のツアーをしたと思うよ。
親はツアーの後、子供たちの教室になる場所に行って新学期の説明を受けたと思う。」
ナギハーン:「えっ? 子供も連れて行くの?
だってお昼の2時ってまだ小学校で授業あるじゃない」
ワタシ:「。。。
早退届を出して抜けさせてもらうんだよ。
ダメとか言われること万が一にもないから。」
ナギハーン:「そうなの? 親だけかと思ってたわ。」
。。。
ねー、インビテーションレター本当にちゃんと読んだ?
事前にしっかりと準備をしておきたいって言うけど、
確かあーた、中学校の願書提出の時も肝心なところ全部抜けてて
ワタシが取っておいた願書のコピーを当てにしてたよね。。。
なんか、ちょっと、疲れてきたな。。。
最近、やることが多くて疲れてるんだよね、猛暑だし。
(ワタシは翌日体調不良で倒れた。。。)
質問ってこれだったの?
うーん。
もういいっすか?
けれど、ナギハーンの質問は続く。
ナギハーン:「自己紹介ってどんなこと話せばいいの?」
えっ そんなこと聞く?
話したいこと話せばいいじゃん。
と思いつつも、
ワタシ:「えっ? プリンセッシンの好きなこととか習い事とか。
読書が好きです。
フルートを音楽学校で習ってます。
テニスもやってます、みたいな。
みんな(親御さん)
そういう情報が好きだよ。
あとそのインビテーションレターの中に、クラス名簿が入ってたでしょ?
だから今の小学校の同じクラスから誰がクラスメイトになるかもう分かってるでしょ?
(オーストリアでは、クラス分けの際友人関係を考慮に入れてくれます。
例えば、小学校入学時なら幼稚園の時の同じグルッペだった子と同じクラスにしてくれるし
中学校入学時なら小学校の時の同じクラスだった子と同じにしてくれます。
これ、有難いときもあるけど、離れたいと思っている時は有難迷惑ですよね。。。)
ユリアとサーシャが同じ学校から来てまーす。みたいな情報も
みんな(親御さん)好きだよ。
あっそうだ、
それと
この学校に兄弟も通ってます
っていう情報も
みんな(親御さん)好きだよ。
ナギハーン:「そうなのね、それとワタシの職場とか言えばいいのね!」
あっかーん。
それ、超絶NGだから、、、
でも、ナギハーンが自身の職場を言いたがるのには理由があるのです。
小学校時代、自身の勤め先(地元の優良企業)を言う事でオーストリア人社会に入れてもらっていたんです。
彼女はトルコ人なので、最初、トルコ人社会に入れば?といった扱いをされてきたんです。
でも、彼女はトルコ人とはつるみたくない。
そこで彼女を助けてくれたのが、いつも彼女の「職業&勤め先」だったんです。
でもね、9月から進学する○○中学では言わない方が賢明。。。というのがワタシの意見。
だって、誰もそんなこと言ってなかったし。
(そもそも、担任の先生は「お子さんについて紹介してください」って仰るので。)
それに、親御さんの職業、
会社オーナー
医者
教育関係
ですよ?
ナギハーンが、その地元企業の執行役員とかだったらインパクトあるけど。。。
ワタシ:「ええと、その情報は初対面では必要ないと思う。。。
それよりプリンセッシンのことを紹介してあげて。」
と言って、繰り返し上記(趣味&習い事、誰と友達か、この中学に兄弟が通ってるかの有無)を推す。
ナギハーン:「分かったわ!」
ようやく終わりかと思いきや、更に続く質問。
不安なの、ワカルヨ。
分かるんだけどさ。。。
続く。
サウロロフス