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さとしんの星日和

古スコやB級品を使って星を楽しむブログです。

多胡さんは私の実家に近い津山市在住のアマチュア天文家です。彗星や新星の発見で多くの実績を上げられ、天文界に多大な貢献をされています。

 

 

私は高校生の時にアマチュアの星好きが集まった「津山天文の会」に入会しましたがその時の会長が多胡さんで、当時は市役所に勤務される気鋭のコメットハンターでした。

 

 

多胡さんはとても気さくな方で、私たち高校生会員にも宇宙や星の話、特に彗星捜索のことを話して下さったのを覚えています。

多胡さんが撮影された、その頃に現れていた1976年ウェスト彗星の見事な写真を私や若い会員に下さったのですが、その写真が昔の資料の中から出てきましたので、今回ブログにアップしてみました。

 

 

ウェスト彗星(多胡さん撮影)

 

写真は光沢有りのキャビネ版印画紙で、おそらく多胡さん自らDPEされたものと思われます。たった4分の露出で眩しい程の姿を捉えているので、当時のウェスト彗星はいかに大きく明るかったか分かります。

 

多胡さんはアマチュア天文の取り組みを広めたいという思いでこの写真を私に下さったのだと思いますが、やがて社会人になって都会に移り住んだ私は、長らく天文趣味から離れることになりました。

 

やがて定年を迎える数年前から天文熱が再燃し、退職後は実家で過ごす現在はB級星オタクと自称し、毎晩下らない星遊びに耽るわたくしとなりましたが、歳を取ってからまた星を眺めて過ごす様になったので、少しは当時の多胡さんの親切に応えることができたのかなと思います。

多胡さんのご年齢も90歳を越えてきていると思いますが、いつまでもお元気でいらっしゃる事を祈っています。

 

 

 

さて、この秋に大彗星になるかも知れないと期待されていた紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)ですが、本来ならばこの写真ぐらいの大彗星になるはずと期待されていました。

ところが最新の観測によると崩壊が始まっていて、どうやらそんなに明るくならないかも知れないと言われています。蓋を開けてみないと本当のところは分からないらしいので、期待を持って秋を待ちたいと思います。

 

 

 

 

それでは今回も閲覧頂いて誠にありがとうございました。(^^)