またもや、一体こんなことをして何になるのか!をお届けしましょう、アストロR-51で土星を電視撮影してみます。私のB級星遊びとは、ナンセンスな取り組みの連続なのです。(^^)
それでは、早速まいりましょう。
まず、R-51鏡筒をTS100赤道儀に乗せる為に鏡筒バンドを探しましたが、今どき52mm径などありません。そこで、GS50ガイドスコープの支持環に鏡筒を取り付けてみました。
R-51鏡筒は5cmファインダーの様なスリムな径ですが、レンズ枠部がちょっと大きくなっているので支持環をぎりぎり通過して、何とか取り付けることができました。
タカハシTS100赤道儀に、ガイドスコープにするオライオンCT80鏡筒と共にR-51を乗せます。
なかなかの重装備に見えますね。
ガイドスコープのCT80にはタカハシK-12の十字線アイピースを取付けて土星を導入すると、強拡大されていつも導入に苦労するR-51鏡筒のASIカメラにも、土星がセンターで入る様に目論見ました。
ドロチューブ付近の様子です。
バレル径24.5mmの古スコドロチューブに、ステップリング等を3枚使ってTネジを作り、SVBONYの接眼部を取付けています。
そのままタカハシのオルソ2倍バローレンズを取付けたらスリーブが奥に当たるので、間にNCAの短い延長リングを付けてかさ上げしてからバローレンズを挿し、ASI224MCカメラを取り付けました。
これで焦点距離は1500mmとなり、ASI224MCカメラのイメージセンサー換算の合成FLは10800mmです。
一方、合成F値は30でASI224MCの理想のF値です。
では、満を持していってみましょう、まずは土星の導入からです。
おっと、なんということでしょう。CT80のセンターに土星を入れても、パソコン画面のASIの視野には一向に土星が入って来ません。
両方の視野を調べてみたら、結構ずれています。どうやら鏡筒を向ける方向によってたわみが出る様で、ずれる方向も上下左右にその都度異なります。一旦両方の視野を調整しても他の方向に向けるとずれ、調整した方向にすると戻ってくるので惑星の電視撮影の様な強拡大において、この方法では使い物にならないことが分かりました。
なるべく撮影鏡筒に近い場所に、出来れば鏡筒に取付けたガイドスコープで導入しなければならない様です。
大いにがっかりしましたが、気を取り直して4倍×10mmという小さなファインダーでえらい苦労をしてパソコン画面の中に土星を捉えました。
では、いってみましょう、口径5cmの小さな古スコで土星です。
8日の土星
アストロR-51+タカハシ2倍オルソバロー+ASI224MC
UV/IRカットフィルター TS100追尾
いかがでしょうか、私の撮影技量が低いのは置いといて、とてもかわいい5cmらしい土星が撮れました。もう少しピントや露出を追い込めたらもっと良い写真になるのかも知れませんが、ちゃんと本体の縞模様も見えて薄いリングも写って雰囲気十分です。
それより、50年前の小さな望遠鏡が現代のデジタル技術でよみがえって土星の姿を届けてくれるのが、とても楽しいではありませんか。
いろいろ工夫をして観望したり写真を撮る、その過程も面白いです。
それでは、今回も最後まで読んで頂いた皆様に感謝します、ありがとうございました。(^^)