FC76-DCUで縮小コリメート | さとしんの星日和

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古スコやB級品を使って星を楽しむブログです。

先日よりFC-76DCUを使った天体写真にて、純正オプションを買わないで遊んでいます。と言うか、高い鏡筒を買ったもののその後が続かず、何とか代替え手段で撮影しています。(^^;)

 

 

これまで、「直焦点を廉価に撮る」、「フラットナーを買わずにAPS-C画角で我慢する」「エクステンダーを買わずにバローで撮る」などお届けしました(笑)が、今回はいよいよ「レデューサーを買わないで星野を撮る」を楽しんでみましょう。

 

その前に、前回のSVBONYの安いバローでは撮像が悪かったので、タカハシの究極バローである「2倍オルソバロー」を買ってしまいました。現在品切れで未だ届きませんが、到着したらまたご紹介します。

 

 

さて、本題の76Dレデューサーです。FC-76DCUに取り付けると焦点距離が570mmから417mmになり、F値が7.5から5.5になって、周辺まで星像は点に収まるという素晴らしいアイテムですが、約5万円と価格も素晴らしいので私の場合はおいそれと買いません。

 

 

そこで登場するのが私が多用している早い、安い、軽薄?の縮小コリメート撮影法なのです。たまたまスカイウオッチャーBKP130鏡筒用に用意した、ビクセンLV25mmアイピースを使った短焦点鏡筒向けのコリメート撮影セットがありますので、これをFC-76DCUで使ってみて、レデューサーの代わりの遊びになるか試してみます。

 

 

25mmアイピースで短焦点鏡筒にもピントが合う縮小コリメートセット

 

 

このセットをFC-76DCUで使ってLX7で撮影する場合、フルサイズ換算の合成焦点距離は488mm、合成F値は1.41でLX7のF値リミットと同じとなる為、口径76mmをちょうどに活かした明るい光学系となります。ちなみに写野円は2.19度の範囲です。

 

一方、76DレデューサーをFC-76DCUに装着した場合は、フルサイズ換算で417mm、F値は5.5の光学系が構成されます。そしてその写野角は3.22度×2.14度となりますので、短辺が縮小コリメートセットの写野円とほぼ同じ大きさとなることが分かりました。そこで、ネットで76Dレデューサーの撮影例を探して、その上に縮小コリメートの写野円を描いてみました。

 

 

素晴らしい撮影例が、凄腕天文ファンによりネットにアップされていました。この写真の色彩度を落として利用させて頂きます。

 

M8、M20付近

 

外枠が76Dレデューサーで撮影された写野で、円が今回の縮小コリメートで撮影できる範囲です。いかがでしょうか、この外枠内の星像を極小点像に収める76Dレデューサーは素晴らしいですね。それに少しでも近づこうとする円形の縮小コリメート写野は健気であります。(笑)

 

 

以上で写せる範囲はイメージできました。次は問題の撮像品質です。76Dレデューサーはどこまでもフラットでその像は針で突いたような点像ですが、縮小コリメートはアイピース収差で周辺像が乱れ、明るさムラも発生するものと思いますが、どれほどでしょうか。

 

 

 

それではいってみましょう、FC-76DCUによる初めての縮小コリメートです。

 

ヘラクレス座 M13 球状星団

 

 

りょうけん座 M3 球状星団

 

 

りょうけん座 M51 子持ち銀河

 

 

おおぐま座 M81、M82 ボーデ銀河

 

 

うみへび座 M48 散開星団

 

データ共通

タカハシFC-76DCU+ビクセンLV25mm+ルミックスLX7/24mmF1.4

露出15秒 ISO1600 TS100追尾

 

春の星雲星団である球状星団や小宇宙になりましたので、いいのか悪いのか良く分かりませんね。明るさムラがあるものの星像はシャープで、あまり乱れも無さそうなのである程度楽しめそうです。

ただやっぱり、さすがに縮小コリメートでは76Dレデューサーもどきの遊びにはならないという、当然の結果を確認しつつこのブログを締めましょう。私の場合、だからと言ってじゃぁ直ぐ買おうかにはなりません。(笑)

 

 

 

 

 

それでは今回もご覧頂いて誠にありがとうございました。(^^)