前回、ポンセットマウントの自作についてアップしましたが、そのあと少し手を加えたのでもう少し採り上げてみます。
まずは、DOB8のベースを乗せる際に、下面のボルトの頭が干渉する部分に穴開けを行いました。
職場のホルソーを借りたので、キレイに穴開けできました。(^^)
次はDOBベースの下面に付いている3つのゴム脚の間に木板がはまる関係上、少し北側にオフセットしてDOB8が乗ってきます。その為、極軸側の木脚が1箇所なので、鏡筒を北側に向けると少し傾いてしまいます。そこで、北側にもう一つの木脚を追加して傾かない様にしました。
ついでに極軸側と微動軸側で木脚の高さが違うので、極軸側の下に角材を敷いて水平が出やすいようにしました。最初から計画的に寸法出しすれば良かったのですが、私の行き当たりばったり工作の結果です。
ここでいよいよDOB8を乗っけてみましょう。
デーン!とうまく乗りました。
DOB8クラシックはやっぱりデカイですね、重さも鏡筒と架台合わせて約20kgあります。適当に部材を選んだポンセットマウントが壊れなければ良いのですが。
また、接眼部とノブの位置が反対ですね。板を下げる方向で使うならこの位置関係しかありません。電視撮影ならパソコンを見ながら回すので良いですが、コリメート動画の場合は接眼部から手が届きませんので、鏡筒を裏返して取り付けないといけないことが分かりました。
極軸側の様子です。
意外としっかりと重さに耐えてくれています。板が曲がったり、ネジが緩んだりする様子もありません。
反対の微動軸側です。
追尾スタート時の高さに上側の木板を上げています。荷重がかかってネジは少し重くなりましたが、ノブを左に回すとDOB8が乗った上側の木板が斜めに降りてきます。約5cmほど降りたところで追尾終了。それが約何分に相当するのかは実際に使ってみて明らかになります。3分ぐらいあれば十分なのですが。
次は、方角合わせの為にコンパスを買いました。
もちろんB級大好き、100均のコンパスです。
ダイソーを疑う訳では無いですが、アマゾンで見た安いコンパスのレビューに、あまりにも方角を正しく指さないという内容が多かったので、登山で使っているレンザテックコンパスを持って行って、複数の商品の中からマシなものを買ってきました。
ちょっとずれてる様にも見えますが、まぁこんなもんでしょう。100円とは言え全く違う方角を指されると使えませんので、B級コンパスは通販では無く、実際に手に取って買った方が良いですね。
ネジなどの金属に反応して針がずれるので、影響の少ないところを探していたらこんな端に来てしまいました。木板に少し傾斜がありますが、下の板には付けるところが見当たらないのでここに両面テープで固定しました。
極軸の蝶番はあらかじめこのあたりの緯度35度にしてあるのでまずは水準器で水平を出し、次に北極星を見て大まかに北に向けたあと、コンパスで微調整をしたら極軸合わせが完了します。
お分かりの様に相当いい加減な極軸合わせになるので、赤緯方向にかなりズレが出るでしょうが修正の術はありません。そうは言うものの、撮影は数十秒で終わるので何とかなるのではと期待しています。
そして、残作業も終わって本当の完成となりました。
これで、惑星のコリメート動画を撮るのにとんでもない苦労をして、視野の端から端までせいぜい8秒ぐらいの動画を撮るのが精一杯だったものが、もう少し余裕の長さで撮れる。
また、これまでDOB8では全く撮ることができなかったASI224MCの電視撮影で、F24ぐらいの拡大率で500フレームぐらいのキャプチャなら何とか撮れるのではないか、と考えていますがさてさてどうでしょうか。
ファーストムーブ?が待ち遠しいです。
以上、度々の内容を最後までご覧頂いて、誠にありがとうございました。(^^)